洗濯は、キリムの染料や状態によって異なるため、この方法をどのキリムに対しても同じようにした場合、「泣きを見る」事があるかもしれません。
今回洗ったマナストゥルは、150年前の天然染料が使われ、きっちりと織り込まれています。
科学染料を使った若いキリムは、色流れ・色移り・歪み等が十分予想されますので、「こういう方法もあるなぁ」程度にご覧ください。
使ったのは、中性洗剤「○マール」と柔軟仕上剤「○ミング1/3」です。・・・どのご家庭にもありますよね。 |
1
届いたばかりの状態。
美しいコチニールですが、埃っぽく薄汚れています。
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2
古い時代の天然染料なので、色移りがないと判断し、ぬるま湯を使用。
その方が汚れもよく落ちます。
端の始末をしてありませんが、ザブザブ押し洗いました。
しばらく漬して、もう一度ザブザブ。
織り目の間から埃が落ちるように、遠慮なくザブザブ。
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3
水の色は、こんな感じ。
汚れが滲み出ています。
心配な色流れは?
・・・大丈夫、出ていないようです。
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濯ぎ1回目
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5
濯ぎ3回目
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6
濯ぎ6回目
もうちょっとかな?
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8回濯いだ後、柔軟材で仕上げ。
「抜け毛」はたったのコレだけ↓でした。
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8
脱水機でしっかり水気を切り、干します。
随分すっきり。
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9
生乾きの状態でアイロンをかけて、形を整えます。
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10
美しいアブラシがくっきりと現れました。
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完全に乾かせば完了ですが、お昼前から雨が振り出したので、また明日。 |
それから、それから、、、  |