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fc228 マラティア・キリム |
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マラティアのチュアルですが、当時の私は何処で織られたのか分かりませんでした。 今、これを見るとディレジャン(クルド語: “Dirêjan” )だという事が分かります。 彼らは袋物のキリムを得意とし、大抵が大ぶりなサイズで織られ、装飾には好んでジジムを使います。 色合いについては、彼らが居住していた地域や部族の中で細分化されるので断定はできないものの、ある意味、典型的なディレジャンの色調です。 マラティアらしい茜と藍を使った色調がメインとなり、黄緑色が良いアクセントになっています。 補助色として使われる黄土色は、どうやって染めたのか分かりませんが、ディレジャンには良く出て来る色合い。 おろらく黄緑色に何かを加えたものです。 部分的にオレンジ系統色がありますが、あの過酷な遊牧生活を送っていた彼らが、態々、オレンジ色だけの為に化学染料を買うとは考えられません。 黄色の糸を茜で染めたのだと思います。 実際、よく見ると私達の知っている化学染料のオレンジとは色が少し違います。 さて、肝心のジジムは定番のドラゴン模様とサソリ、そして、エリベリンデの組み合わせ。 スマックで織られる事の多いデザインが、ジジムに変わっています。 この評価次第で、好みが分かれると思います。 近付いて見ると、手仕事らしい味わいに満ち、色むらといい、正に遊牧民キリムの醍醐味。 一方で、厳しい見方をすると。同じ模様を正確に繰り返す事が出来ていないとも言えますが、そうする必要性があったでしょうか? そんな点も含めて少し離れて見ると、実に良い味わいを醸し出している事に気が付きます。 精巧無比なスマックや銀糸で飾り立てられたものもそれはそれで良いですが、これはその対極、愛嬌さえ感じられる人間味のある手仕事が魅力。 敷物として使えますが、やや暗めの壁に飾っても見栄えがすると思います。 |
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