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fc214 トルクメン・絨毯 |
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ヤムット族のトルクメン絨毯。 10年位前に仕入れた物です。 入荷に時間がかかった理由はまた別の所で触れるとして、当時は何とか入手可能だったものが、今では市場から(新しい物を除いて)ほぼ姿を消しました。 産地はアフガニスタンです。 トルクメニスタン絨毯の産地は、トルクメニスタンの南端のイラン、アフガニスタン国境に多く、次いで、ウズベキスタン近くに位置しています。 理由は簡単、国土の9割が砂漠の為、都市があるのはシルクロード上にあるオアシスに限定されるからです。 そのオアシスは山岳地帯からの雪解け水によるところが大きく、自然と国境に近い山岳地帯に位置しているという訳です。 加えて、帝政ロシアの時代に首都のアシガバードを占領された為、隣国にトルクメン人が逃れてその国々で独自の発展を遂げてきた事で、トルクメニスタン本国の絨毯と少し趣が違います。 私の知る限り、アフガニスタン産のトルクメンは赤色の濃度が本家よりやや淡くなります。 勿論、経年によるところもあり、年代の若い物は濃厚なので区別が困難。 他に、個々のモチーフが本家のトルクメンほどに精巧に繰り返えされておらず、どことなく微調整した手仕事の味わいを感じます。 その理由の一つとして、隙間を埋め尽くそうと各模様をギリギリまで大きくし、それを正確に織り込む技術の足りない分を努力で補ったのだと思います。 ただこれも若い物では、技術が未熟であるが故に模様が小さく単調な同じ形になって区別できなくなります。 分かり易いのは、最後の画像の様に本家よりやや薄手に出来上がっている事。 (アンティークもしくは同等品の場合のみ。) 土地柄故か、絨毯のベースの密度が違い、パイルの一つ一つが微妙に細くやや短めです。 その為、これくらい超が付く位精密な物では、パイルの目の細かさは本家のトルクメンを上回ります。 画像後半のトップのボーダーの次は裏面の2枚、超精密振りが見て取れます。 お勧めの点は、砂漠地帯にあり化学染料の普及が遅れた為、入手可能な草木染を駆使して様々な色合いを染め上げているところ。 コチニール系のワイン色は本物のコチニールなのか代替染料なのかは分かりませんが、本家と同じ色です。 藍染は得意としていた為、濃厚な青や(青)緑に染められています。 何より本家のトルクメンよりかなり安く設定できますが、大半の販売店は何も知らずに買い付けて、そのままに売られています。 そして、最後の画像が保管時に起きた思われるパイル面の虫食い。 フィールドに2ヶ所とボーダーにも少々あります。 アフガニスタンという人間が生きて行くのも厳しい土地柄、頻繁にこういった線状の虫食いがあり、反対にこれがない物は年代が若い物だと言えます。 |
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