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ol801 アダナ・レイハンル・キリム |
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見事なメダリオン模様のアダナ・レイハンル。 精巧な描写はアダナを凌駕するものですが、細部を見れば少し牧歌的な味わいも残されています。 ボーダーのベレケット模様は、まるでムットの鳥模様の様にギザギサが誇張され、経糸の一部は黒いウールも混じり、いわゆる精巧無比なだけのレイハンルとは違い、少しトロスらしさが感じられます。 シワス/マラティア風のメダリオン模様は、より複雑なパターンになり、隙間を埋める模様はより細かく、同じ模様の繰り返しは気の遠くなるような作業を強いられます。 マラティアのメダリオンですら、織り上げるのが難しいと言われるのに、このアダナ(レイハンル)ではどれ程労苦が伴うかは容易に察しが付くというもの。 その困難な仕事を見事にこなす技量の持ち主にも係わらず、右下のメダリオン模様が、あたかも途中でカットされた様に段違いになっている所は、余りに精巧過ぎる事から、意識的に用いた変調。 それらを踏まえながら見事にチフカナットとして模様を合わせているのですから、お見事と言うほかありません。 隙間を埋める模様は、ただ埋め込むのではなく背面の色合いとのバランスも考え色や形もさまざま。 背面の色が変われば、この小さな隙間を埋める模様も変化します。 根底はレイハンルの伝統が受け継がれているので、自然発生的な色むらは抑えられ、意識的に用いた色むらによる変化、計算高さがひしひしと感じられます。 白にはコットンとウールのミックスしたもの(一部はコットンのみ)が使われ、画像ではどれも真っ白に感じますが、ボーダー部など生成り色が混じっています。 少し離れた位置や暗い場所でご覧になっても、この白抜き(コットンミックス)のボーダーと中央部の白いメダリオンが浮かび上がり、その輪郭からキリムの存在を感じることができます。 きっと、広いスペースの中にこれを敷いても、埋もれてしまう事がないように考えられたのでしょう。 標準的なアナトリアのキリムでは、しばしばより華美な色合いになりがちですが、レイハンルらしいまとまりのある色合いで、室内に敷いてもちらつき等は感じられず、見渡す限り良く似た模様なので統一感があります。 詳細な画像からも見て取れる様に、織り目の詰まったその名に恥じない素晴らしいキリム、やや薄手ですが、限りなくフラットでぎゅっとウールを詰め込んであります。 |
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