キリムの店*キリムアートアトリエ |
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L001 マシュハド・キリム |
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イラン第二の都市マシュハド産のキリム。 その人口は、イスファハンの二倍近くの250万人程もあり、アフシャール朝時代には首都として繁栄し、多くの霊廟が立てられ、現在でも宗教面での中心地であると共に、文化都市としての側面も持ち合わせています。 マシュハドのあるホラサーン州はトルクメニスタンやアフガニスタンと国境を接し、幾度となく係争となった場所で、ペルシャ語の他にクルド語やトルクメン語が主な言語。 ペルシャ絨毯の産地であると共に、国境付近に住む民族同士の交流が盛んで、数々の部族絨毯の産地としても良く知られています。 土地柄、アクセスが難しかった為に、業者間では最後の聖地として知られ、大抵、マシュハドから良い物は出てきていました。 それが数年程前の話ですから、今ではもっと地方都市まで買い付けに行かなくてはならないでしょう。 当然ながら、これはわざわざマシュハドに出向いて買い付けたのではなく、マシュハドで買い付けられたものがイスファハンで売られていたところを、入手した次第。 マシュハドの特徴は、スザニと呼ばれる小さな幾何学模様の繰り返し、それに、バルーチ族やグーチャン地方の影響が入り交じった独特のキリム、やや、バルーチの面影が強く出ています。 とはいえ、バルーチほど部族的で暗い色調ではなく、かと言って、若い年代のケミカル調の物とも違い、不思議な天然ぽい色合いをしています。 暗めの赤色がメインカラーとして使われ、黄色・緑色・青色といったカラフルなノコギリ模様の色のバランスを取るため用いられた黒は、真っ黒ではなくほんのり藍色で、一部は染めムラがあり、藍色の様に見えます。 具体に、何で染められているか詳細な事は分かりませんが、あくまで今までの経験に基づいてご説明しています。 上下に置かれたスカート部には、コントラストとして白いウールが使われ、これが浸食のないオリジナルの大きさである事が確認できます。 また、左右の耳の部分には見慣れない糸が使われ、これを売ってくれた絨毯屋の主人は馬の毛だと言います。 本当がどうか分かりませんが、少なくとも山羊の毛ではありません。 同様に、経糸も山羊の剛毛ではなく、しんなりしています。 実用向きのイランキリムらしく、左右の端は装飾性も兼ねた強固な装飾、スザニと呼ばれる連続する幾何学模様の裏側は最後の画像の通りの作り。 ただ、無地のフィールド部分はノーマル程度か気持ち薄いくらいで、重厚なバルーチとは趣が違います。 |
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