キリムの店*キリムアートアトリエ |
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r43
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とろけてしまいそうなくらいこなれきったレイハンル。 これだけの年数があるキリムですから、さすがに未使用という訳にはいきません。 しかし、元々の状態で穴が開いているのではなく、ただ経年によって朽ちたブラウン等が点在している状態でしたから、修理はそれほど難しいものではありませんし、肝心の天然色のほとんどがオリジナルのままです。 まずはそのユニークなデザインをご覧下さい。 このマルチなボーダー部は、コンヤやマラティアの面影があります。 一方で、フィールドはお馴染みの階段状の目、そして、隙間を埋める六角形の中のベレケット模様や三角の護符は所々縞模様になり、アラブキリムのような面持ちです。 各コンパートメントを仕切る羊の角はイラン風と、とてもインターナショナルな様子。 白いボーダー部はウールが使われる一方で、コンパートメントの仕切りの白はほとんどがコットンが使われ、マラティア等のように無秩序に迫り出したりせず、規則正しく使い分けられています。 それでも、古いハタイキリムのような精巧さ、水も漏らさぬような緻密さを誇るタイプとは少し違います。 むしろ、これはその職人技のようなハタイらしさとの引き換えに、濃厚な天然色を得たようです。 その色は、草木の色素が沸き立ったような賑やかさから、経年により1トーンは明度が落ちた感じ、それでもなお、強烈なインパクトがあります。 年代毎に特徴的な色を醸し出す緑色は、まさにその頂点に達しつつあるように強く、濃く染まり、猛烈な色むらが出ています。 掲載していませんが、緑の中には黄緑や黄色がランランと輝いています。 なお、色むらを敬遠しがちなレイハンル、確かにこれも下手な色むらではなく、分かり易い故意の色むらが存在します。 前述の通り、使用されたキリムなので、とてもよくこなれてツルツルとした手触り、よくぞ損壊せずに今まで実在していた物であると感心します。 裏面は太陽光に当たる機会が極めて少なかった為、元々の濃厚色がそのままに残っていますから、色を愛でる楽しみがあります。 梱包を解いて間が無かった為、画像には折れ線が残っていますが、一時的なものです。 |
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