キリムの店*キリムアートアトリエ |
HOME | | | お取り引き について |
| | 配送方法 と送料 |
| | お支払い について |
| | Q&A | | | オーダー フォーム |
| | お知らせ | | | サイト マップ |
ca148 バルケシル・カーペット |
|
西アナトリアは、バルケシル辺りで織られたお祈り用絨毯。 非常にチャーミングな図柄の訳は、遊牧民系の部族絨毯に近いタイプで、昔ながらの伝統美を踏襲しつつも自分の個性をその中に発揮している所為でしょう。 同地域では、ベルガマ絨毯が広く知られ、やや画一的なきっちりした構図の絨毯が有名で、これもその様式に沿ったタイプ、経糸もウールですが、見た目は全然その様には感じられません。 これが織られた当時、織り手の家族が遊牧生活をしていたかどうかは分かりませんが、夏と冬の宿営地くらいは移動していたのでしょう、移動に便利な水平機で織られた絨毯の面影があります。 ただ、絨毯そのものが歪んでいるというより、ろくな下図も無しに織り進んだ故の微妙なラインのはらみが手仕事の味わいを感じさせ、反って愛くるしい表情に写ります。 元々、色むら等を気にしないどころか、むしろ、色とりどりの色合いを好んだようですらあり、絶妙な色むら加減は何とも言えません。 計算して作り出した物では無いだけに、余計、その作品としての面白さがよく表れていると感じます。 黄緑と緑のミックスしたフィールドカラーの上に、トップだけは一番好きな赤を置く等、全体に亘りチャーミングな配色がなされています。 フィールドに描かれたイヤリング又は髪飾り、そして、ボーダーに描かれた思い思いの図柄は近い将来訪れる婚姻へのあこがれを表現し、神様に祈っている様。 また、絨毯の上下には短いキリムが残り、下部の緑の縁にはフック模様のジジムが織り込まれ、何故か、アナトリアの絨毯では裏面からみた時に正しい方向で見えるようになっています。 絨毯そのものはフルパイルがありながら、結構こなれた柔らかい絨毯ですが、上下の端が損傷していない所等からして、余り使われていない絨毯の様です。 |
戻る |
当サイトの写真・文章・他、すべての情報の無断複製・転用をお断りします。 Copyright © 2014 Kilim Art Atelier. All Rights Reserved. |
6758 |