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ca308 ガセムアバド・カーペット |
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ガセムアバドのペルシャ絨毯。 以前に掲載したca267とペアの絨毯、同時にイランから入荷しましたが、経糸と抑え糸に解れがあり、自宅で保管していました。 イランの釘を使うストレッチの所為だと思います。 ペルシャ絨毯のベースは非常に密な上に硬くて修理が出来ないので、トルコで修理とクリーニングを終えて、やっとご紹介できるようになりました。 ca267との違いは、トルコのクリーニングの技術が優れているので、パイルが艶々になった事と、トルコの整形技術による完璧な仕上がり。 もう一つはマイナス面で、イランの家庭で洗われた所為なのか、緑色の染料が流れて白い部分にほんのり色移りしている事。 勿論、それを取り除くようなクリーニングを頼みましたので随分、良くはなりました。 絨毯が輝くので言われなければそれと分かり難いですが、見る方向によっては分かります。 ただ、使っていると表面に埃の類が付着するので、気にならなくなります。 さて、本題です。 ざっくり言うと、トルクメンとペルシャ絨毯が融合したものです。 グーグルマップでイランとアフガニスタンの国境線を見ると、一箇所、アフガニスタン側に突き出たイラン領があります。 ここは、ザーボル(Zâbol or Zābul )と呼ばれるバルチスタンで、この近くにガセムアバドの街があった筈、今は打ち捨てられた廃墟となったのに、絨毯の名前だけが現存しています。 そして、この地に居住しているのは今もペルシャ語を話すペルシャ人、従って絨毯もペルシャ絨毯です。 ですが、その図柄はトルクメンの親戚でもあるバルーチの影響を受けた物。 ある意味、失われた文化の一つであり、日本でこの絨毯が今後とも流通する事はないでしょう。 デザインには、トルクメンのギョルは薔薇とも訳される通り、これは分かり易く、薔薇の花をあしらってあります。 その織りは精巧そのもの、裏面を見ればこれでもかと目が詰まっています。 また、このサイズの絨毯は、敷物ではなく、裏地を付けてクッションとして使うものなので、パイルの消耗は限りなく少なく、当時の姿を留めています。 実用品としても飾りとしても使える見事な絨毯です。 |
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