Kilim Art Atelier／キリムの店＊キリムアートアトリエ　　【絨毯（カーペット）】

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ca309　カイセリ・マンチェスター

産地	カイセリ・マンチェスター MANCHESTER CARPET
年代	１９６０年頃
大きさ	１３０＊８９cm
価格	８９，０００円

カイセリのマンチェスター絨毯。
年代こそ少し若くなりますが、正統派のマンチェスターです。
色合いといい装飾性の高さ等、古き良き時代の伝統を受け継いだ工房が制作したものです。
ボーダーの装飾性、濃い目の色合いといい、一目見てそれと分かります。
どのような染色を行ったのか定かでありませんが、マンチェスターは非常に退色し難く染められています。
そして、このオリジナルの色合いでバランスが取れるように考案されています。
色目の組み合わせよっては退色させるとダメなものもありますが、これはどうでしょう。
赤色が最初にトーンダウンして暗めの色彩が浮き上がりますが、これにはその黒色が殆どない事から、多少のトーンダウン位なら、案外馴染みが良いかもしれません。

また、デザインに関して、相当に高い装飾性が見られる事から、当時のデザイナーは、各地のミフラブ模様を参考にしながら最も優れた組み合わせを考案したものと思われます。
お祈り用の絨毯に特化したこのデザインは、国内での流通を想定していたはずで、当時の家族構成から家族又は個人双方での使用を想定して、小さ過ぎない絶妙の大きさ。

経糸に使われているのは、マンチェスターから取り寄せたコットン。
ウールはオーストラリアのメリノなのか、現地産なのか定かでありません。
ヤフヤルのウールもメリノウールに負けず劣らず細くて上質だからです。
ヤフヤルの絨毯と触感を比べたところとてもよく似ていると感じますが、どちらか断定し難い所。
ただオーストラリアから輸入していたのでは材料費が高価になり、採算性が厳しくなる気がします。
やや重量が軽いのは、ベースのマンチェスターコットンによるものか、メリノウールによるものなのか判断できかねます。

いずれにしても、マンチェスター風の紛い物ではなく、きちんとした工房で制作されたものであるという事。

少し年代は若くなりますが、全く使用された形跡が感じられず、フルのパイルが残っています。
この点が不思議だと思いよく見ると、上端のコットンキリム部分に何かしら細工をした形跡があり、これが壁掛けとして使われていた事が分かりました。

カイセリで仕入れた物をイスタンブルに送り、念のために再度のクリーニングとストレッチを施して完璧に仕上げてあります。
使用するにつれパイルは艶が生まれ、味わいが出て来るでしょう。

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ca309 カイセリ・マンチェスター

ca309　カイセリ・マンチェスター