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ca292 ピシニク・カーペット |
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ピシニク絨毯のヤストック。 ピシニクとは、アドゥヤマンの片田舎、良質な絨毯の産地として知られる地域の古い呼び名で、絨毯の会話以外で話題に上る事はなく、その名を知っているのは東部地域に住んでいる一部の絨毯屋位。 ヤストック絨毯に定評があり、マラティアの有名絨毯に匹敵する程の知名度があります。 ただ、裏面を見てもタシュプナル絨毯の様な精巧さはなく、ピシニクは水平機で織られるので、必ず多少の歪みはあります。 (歪みの大きい物は、買い取りません。) それでも、「これはピシニクだぞ」と言われるのです。 特徴として、パイルは長めにカットされており、丁度、毛並みの良いウールが取れる地域ですから、絨毯にするにはピッタリ。 加えて、遊牧民系の人達は、自給自足に近い生活を営んでおり、染料も殆どが天然由来。 中央の四角い窓の部分には明らかな濃紺色があり、この絨毯が制作された当時はまだ藍染の伝統が残っている頃、つまり応分の年代がある事が分かります。 ではなぜボーダー背面が黒いのかと思ってパイルの中を覗くと、ほんのり藍色をしているのに気が付きました。 藍色も太陽光に焼かれて、ブラウンに変色してきたという訳です。 ここは何かを混ぜて染め上げた、黒に近い藍色だったからだと思います。 そのデザインは、緩やかにはらむ線で構成され、絨毯同様に柔らかい印象。 下のボーダー部にのみフックの模様があるのも彼らのユニークな仕草、大らかさがよく現れた田舎絨毯の良さが、これには見て取れます。 官立のトルコ語の研究機関のHPに、ピシニクの絨毯ヤストックについてのページがあり、制作風景の画像も載っていますので、興味があればご覧下さい。 『“PİŞİNİK” YASTIK HALISI』 http://www.ayk.gov.tr/wp-content/uploads/2015/01/DENG%C4%B0Z-Makbule-ERDO%C4%9EAN-Zeynep-%E2%80%9CP%C4%B0%C5%9E%C4%B0N%C4%B0K%E2%80%9D-YASTIK-HALISI.pdf |
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