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ca273 マシュハド・カーペット |
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ペルシャ絨毯でも最高品質を誇るマシュハド。 もう4枚目なので、くどい説明は抜きにします。 これはご覧の通り、ボーダーの無いフィールド部分のみ。 当然、これをカットするのに切り落とした部位が沢山あり、中途半端にボーダーが残るようなら落としたのだと思います。 話は少しそれますが、マシュハドの絨毯、何がそれほどに素晴らしいと思われますか? 最東部に位置しながら、イラン第二の都市でもあり、トルクメニスタン等東方の各国と繋がる要衝としてマシュハドは古くから栄えていました。 しかし、2つの山脈に挟まれる土地柄、寒暖の差が激しく、降水量の少ない山岳性の気候に適応した羊からは、良質な羊毛が採取でき、古くから特産の羊毛を利用した手工芸が発達してきました。 実際にウールに触れてみると、確かに他のペルシャ絨毯より柔らかく、以前、カットしていたタブリーズ等と比べればまったくの別格。 ちなみにこれ、届いて日干ししていた際、叩くとある部分だけやけに埃が出ました。 おや?と思いパイルの奥を覗いてみると、ある一帯だけ、砂埃が見られたので、 早速、水に浸して軽く揉むと簡単に取れました。 あれ程大きな絨毯ですから、一部に泥汚れがついていたとしても見落としていた事でしょう。 お陰で他のカットよりも柔らかく、より綺麗になりました。 これで分かったのは、この絨毯、水に浸けても染料は全く出ず、変形等も皆無。 もし汚れたら、水で簡単に洗う事ができるでしょう。 ※洗剤や温かい水を使うと、何かしら違う反応があるかもしれません。 |
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