Kilim Art Atelier／キリムの店＊キリムアートアトリエ　　【ジジム】

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ci128　セレンディ

産地	セレンディ　SELENDI CICIM
年代	１９４５～１９５０年頃
大きさ	１７３＊１３４cm
価格	５４，０００円

セレンディ辺りで織られた遊牧民タイプのジジム。
精巧なタイプのキリム・ジジムを多く産出するセレンディでも、このようなタイプのジジムを産出していて、もっと大らかなタイプもあります。
ただ、本品に限っては、最初の印象こそ大雑把な印象を受けるかもしれませんが、実際は詳細な画像で見て取れる様に、結構しっかり織られています。
フィールドに並ぶ六角形のセルは、大きさもまばらな感じを受けますが、下図を余り頼りにする事なく、織り手の感性を頼りに織り進んだものの所為。
ベレケットのジジムの様に、織り込みそのものはきっちりしたもので、慣れると、何処か愛着の沸く表情が好ましく感じられます。
画像は小さく圧縮しているため、肉眼で見た時のような「愛嬌ある表情」は感じ難くなっていますが、それでも何処かしら惹きつける所を読み取って頂ければ幸いです。
まず、そのチャームポイントの一つは、色合い。
この様なオールドのジジムとしては十分な年代と、田舎の農村部で織られた事もあって天然色の割合が多く、この黄緑色が全体に良い印象を与えています。
デザイン構成ですが、通例、遊牧民タイプのジジムではボーダー部にその部族由来の模様を織り込みます。
しかし、このスカート部分は縞模様のみ、オリジナルの編み込みも残るほど上下とも浸食された様子は全くなく、フィールド部の手前になってやっと部族柄が出てきます。
これは、お祈り用にも使えるように考案されたため、この様な図柄になったのでしょう。
お祈り用のキリムに多用される故意のボーダーラインの変形は左上の方に施され、星模様にまで及んでいます。
また、最後の画像の様に、四隅の端には強度を上げて浸食を防止するためのジジム風の細工が見て取れます。
サイズも割と大きめで幅があるキリム＆ジジムは、分厚くはありませんが十分な厚みがあり、この上で寛げるリビングキリムに向いています。

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ci128 セレンディ

ci128　セレンディ