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ci189 フェティエ |
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お祈り用のジジム。 フェティエ近辺で織られたものですが、そのデザインはコンヤのカラプナル地方にお馴染みのもの。 カラプナル地方に住んでいた部族の一派がフェティエ方面に移住し、そこで地元の素材と様式が混ざり合って生まれたのだと思います。 以前のカラプナルは砂漠地帯が広がり、アナトリアで最も厳しい環境下にあったと言われる程で、他の土地に移住したとしても何ら不思議ではありません。 事実、カラプナル近辺のトルクメン人の末裔がアイドゥン辺りに移り住んであの壮麗なメダリオン模様を生み出しました。 パッと見、牧歌的な装いを濃く感じますが、ジジムでこれだけ複雑な模様を織り込むのは簡単ではありません。 薄手のベースに織り込むのならまだしも、太いベースの糸とジジムを同時に織り込んでこれだけ詰まったキリムに仕上げる苦労は大きかった事と思います。 また、模様で隙間を埋め尽くすのはトルクメン絨毯でも見られる特徴の一つで、何もない砂漠のようなデザインは敬遠され、密な模様が好まれました。 加えて、このジジムの上でお祈りする人を邪悪な物から守ろうとする気概すら伝わってきます。 元々がコンヤ方面から持ち込まれたフィールド模様に各地の要素を一つずつ加えて行ったかのようで、その混沌とした所が醍醐味と考えれば面白い。 ボーダー部もカラプナルを風の模様を再現しており、フィールドの隙間を埋める模様は、フェティエから更に北上したベルガマ辺りのデザインに似ています。 しかし、アイドゥンやベルガマに共通する青い色彩は影を薄め、フェティエらしい色合いと糸質をしている事から、織られたのはフェティエで間違いなさそう。 キリムのベースが殆ど隠れてしまっていますが、茜の赤色は発色の良い色合いで、当然ながら色むらが模様の様に入っています。 それほどお祈り用を意識させるものでは無く、特段の方向性も問いませんから、普通に敷物として使えます。 |
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