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ci118 オブルク |
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オブルクの白ジジム。 コンヤ各地でこれと似たメダリオンデザインのジジムが産出され、このデザインが直ちにオブルクかと言えば、必ずしもそうではありません。 しかし、上下のボーダー部の模様、糸質や細やかな装飾はオブルクそのものですし、何よりオブルク辺りで買い付けられたジジムです。 基本的な構図は、菱形というよりも六角形に近い蜂の巣構造。 その巣の中のセルは、大小様々な目の模様で構成され、中心にはベレケット模様。 さながらドラゴン模様の様な無数のフックは、メダリオンから伸びるのではなく、それを取り囲むフレームから吊り下がった格好です。 外周ぐるりを箪笥模様で取り囲み、このジジムの上で生活する人の幸多き事を願い、たくさんの目が邪悪な者の侵入を監視し、フック模様の三角は護符のお守りも兼ねています。 子細に見ていくと、巧みなデザイン性により完璧に隙間を埋め、メダリオンの凹みに素晴らしい愛嬌が見られます。 何より、左上の一角は、赤いメダリオン模様がはらんだ形で隙間に小さな小メダリオン、まるで妊婦が子供を出産しているかのよう。 オールドのジジムとしては十分に年代があるので、一目で化学染料を思い起こす様な色合いは見あたりません。 (でも、全てが草木由来の天然色ではありません。) 未使用ではなく、一定期間使われた物。 ですが、この薄手のジジムが、上下のボーダー模様まで完璧に保存され、オリジナルデザインの原形を留めています。 (ダメージがあると、ジジムを抜いて、短く切り揃えてごまかします。) 古い時代の面影を受け継いで織られた良質なジジム、薄手ですがまだまだ現役で働いてくれます。 |
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