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fc230 マラティア・キリム |
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シナンもしくはアラブギルのチュアル。 割と最近、手に入れました。 俄かには信じられないと思いますが、これを含めた10点程のキリムをマラティアの収集家が手放すので、まとめて買い取らないかとマラティアのボスから誘いがありました。 コロナが始まった極初期の頃、トルコから帰国後、感染防止の為にホテルに滞在している時の事です。 驚くべき事は、ほぼ全てが使用されて形跡が無いものばかりだった事。 彼は、普段、自分が欲しいと思ったものは躊躇せず買う人なので、余程、悩ましかったのだと思います。 少し考えた後で、全て買い取ると返事したのですが、それから音信が途絶えました。 そして、4年位が経過したある日、以前見た物の内、数点が彼の在庫にありました。 理由は聞いていません。 ともかく、価格交渉を始めると、明らかに以前より高い。 ここで一気に覚めてしまい、「要らない。」と返事すると、「いくらなら買う?」といつも通りの会話。 そこで適当に答えた価格が割と良い線だったらしく、「その価格で販売すると、私は損をしてしまう。」と。 それで追加でもう一点、何かを買って総額を上げる事でやっと商談成立。 頑張った理由は、地元マラティアで買えばイスタンブルの半値以下だから。 イスタンブルで手に入るものはコレクターの手を転々とした物だけあり、それは年季の入った物。 しかし、よく見ると穴だらけ。 両方を天秤にかけるまでもなく、マラティアで買えばこのような状態、織り上げた当時の姿で、キリムの表面には産毛が残ったままです。 これから使い込んでいくと、この産毛が取れ、ウールのキューティクルが剥離していく事で、キリムは艶やかになっていきます。 私達が普段見かけるキリムは既にその様になっているので、比較により年代推定も容易ですが、この未使用品だと中々それも難しい。 ただ、使用されている2種類のシムから、おおよその見当が付きます。 産地はシナンが有力ですが、私の中ではアラブギルです。 理由は、アラブギルのチュアルにこれと瓜二つの物を見た事があるからです。 また、シナン辺りのチュアルの縞模様キリムと比べ、彩りも鮮やかですし、地方毎にスマックの技法が微妙に違うからです。 ダメージが一切ありませんから敷物にもできますが、今まで大事に受け継がれてきた物なので、飾りに使うのも一考かと思います。 |
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