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fc233 マラティア・キリム |
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かなり前にマラティアで手に入れました。 マラティアで手に入れた物であり、スマックの上側のベレケットのジジム等諸々が少し変わっているものの、マラティアの範疇から外れる物ではないと思っていました。 時が経過した今、改めて見ると、全体的に遊牧民系の大らかさが感じられ、色合いから装飾に至るまで、マラティアのどの地方とも微妙に違う気がします。 そこで、改めてその特徴を見ていく事にしました。 赤+黒の縞模様とこんもりと盛り上がるジジムと言えば、真っ先にシワスが思い浮かびます。 シワスならば、ベレケットのジジムもお手の物。 マラティアの北部からシワスに入ったところに、ディブリーイという有名なキリムやチュアルの名産地があります。 ほぼそれで決まりの様に思いますが、ディブリーイのチュアルはマラティアとシワス、両方の良い所取りをした高品質で緻密なタイプ、この大らかな様子とは少し違うと感じます。 ではもう一度、マラティア北部を基に練り直します。 このチュアルには、上下に綺麗な黄緑色が効果的に使われています。 マラティアにはほぼ皆無、シワスではディブリーイに見られる位で、最も得意としていたのはエラズー。 これに、遊牧民チュアルの風貌を備えた物と言えば、シャワックしかありません。 それならば、使われている色合いとデザイン、全てが符合します。 ご存じの通り、シャワックはジジムを得意とし、スマックも中々です。 一部に銀糸ありますが、マラティアの影響でしょう。 シャワックのキリムや絨毯は、細くてしなやかな独特のウールのお陰で強度がある上、油脂分も多く含んでいる所為で色艶が良い事で知られています。 本来ならば、油脂分が多いと染色し難いものですが、彼らの技術によりそれらを克服、利点として生かす事で鮮やかな色彩を見る事が出来ます。 そもそも、シャワックのチュアル自体にそう数量が無く、今や、シャワックは伝説となり、キリムや絨毯としてその形を世に残すのみ。 やや大振りなチュアルとして作られている為、経糸には撚りの強い丈夫な糸が使われ、殆ど使用された様子が無く、強度の面で敷く事に何ら支障はありません。 ただ、これ程の装飾性を誇るものは珍しく、観賞用にも出来る見事な作品と言えます。 裏面が少し退色しているのは、誰か前のオーナーが窓に飾っていたからかもしれません。 |
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