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fc171 ホタムシ・キリム |
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ホタムシの中のホタムシ。 世界中のコレクターが手に入れたいと願うキリムであり、例え売りに出されたとしても声がかかるのは限られたバイヤーだけ、直ぐに次のコレクターへと引き継がれます。 その為、いくら足繁くトルコに通っても手に入るわけではなく、トップクラスのバイヤーから1番に紹介して貰えるだけの関係を築いておかなければなりません。 もっとも、値段に拘らないのなら話は別です。 また、いつものように、これが何処から来たものか入手先を尋ねた所、卸屋も同じ事を聞いたらしいのですが、良い返事は無かったようで、深く聞き出そうとすると、その方の仕事を脅かすようにも取れる事から諦めたらしく、今回は不明なままです。 さて、このホタムシ、見る人を惹きつける魅力の一つに、コンピュータでも使って下書きを作成したようなデザイン構成、そして、独特の極彩色にあるのではないでしょうか。 最新の技術をもってしても同様の色彩を再現する事は、かなりの困難を極めるでしょう。 それを当時の人は、どんな色彩に染め上がるか予想も難しい草木による染めで行なっているのです。 流石にこれだけ大きなサイズであり、色むらも見受けられますが、むしろ、染めの濃淡を利用して色彩にメリハリを与えており、悪いところは皆無。 本筋のトルクメン系ホタムシである証、ボーダーの縞々模様だけでも十分すぎるほど美しいレインボーカラー。 糸を紡ぐところから始まり、染色、そして、織りに至る全ての過程で並外れた技量が、農作業もままならない乾燥した土地で放牧生活を送る人達又はその末裔は、どうして生み出す事ができたのでしょう? ホタムシ又はその近隣エリアはキリムの歴史が古く、17世紀の作品と謳われる名作が残されている土地柄です。 古くから、高度な技術を育む土壌が、その厳しい環境の中だからこそ生まれてきたと考えられます。 ネット上のため、見た目で推察する事しか叶いませんが、古いホタムシならではのサラサラの糸は、肌触りが良いだけでなく、撚りが強く、糸が艶々としているので、キリムもに艶があり丈夫と良い事尽くめ。 以前にも同タイプは何度か見ましたが、コンディション面も含めこれが最高で、最後の機会に入手できたのは幸運でした。 |
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