キリムの店*キリムアートアトリエ |
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fc21 シャワック・キリム |
産地 | シャワック SAVAK |
年代 | 1910年頃 |
大きさ | 390*181cm |
価格 | 380,000円 |
今回の撮影時もあいにくの曇天で、もう一つ最高の質感がうまく表現しきれていない無念さは残りますが、それでも十二分に美しかったのでこのまま掲載します。 (後日画像を入れ替えるかもしれません。) 若干赤みが強く出ている感がありますが、概ね実物通りの色合いが再現できています。 この素晴らしいキリム、一般的にはマラティアと呼ばれる品物ですが、マラティアからトゥンジェリ県にかけて住んでいたクルド人部族の住むシャックと呼ばれる地域で織られたキリムです。 ディーラー間では「シャワック」と呼びますが、どちらの名前を使っても間違いではありません。 このシャワックの魅力は、アナトリアの東の果ての田舎町で織られたために、昔ながらの土着の伝統が受け継がれている点です。 例えアンティークであっても、その当時の流行を取り入れて織られることも珍しくはない中、その土地柄ゆえか、他の地域の影響をあまり受けない独自の文化圏を持っていたシャワック族のキリムは、純粋で力強い迫力の伺える作品となっています。 勿論、糸の染色方法も昔ながらの方法が使われたのでしょう。 同じインディゴを使った紺色でも、様々な色合いに染め上がる特性を生かし、グラデーションのある美しい色が出ています。 (紺色から黒に近い濃紺色まで、藍の熟成度合いの違いを利用した匠の業が見られます。) 赤色も、コチニール由来の赤や茜色の赤がミックスされた美しい色です。 そしてこの藍色と赤色のコンビネーションを用い、キリムパートでは赤色と藍色を交互に入れ替えることにより、不思議と豊かな色彩を演出してくれています。 (ワンポイントの緑色も綺麗です。) また、この彩りに華を添えているのが、シャワック族ならではのその非常に艶やかなウールです。 この地域に生息していた羊の毛は長く品質が良いので、昔から絨毯用のウールとして重用されてきたもの、今のマラティアのブランドはこの羊たちによっても支えられています。 キリムパートのデザインは、細長い箪笥模様の端に、お祈り用のサフデザインを模したものを使った、シンプルで色の美しさが引き立つタイプ。 ジジムは彫りが深く立体的なとても良い仕事ぶりに加え、白い羊の角の様にそのたくましさが一段と際だっています。 おまけにこの素晴らしい保存状態です。 100年は軽く経っているにも関わらず、ほとんど修理の必要ない極上品は非の打ち所がありません。 一般的なマラティアのチフカナットより横幅も広く、敷き詰めた時の壮観さときたら言葉にならない嬉しさがこみ上げてきます。 |
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