キリムの店*キリムアートアトリエ |
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fc163 マラティア・シナン・キリム |
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ご存知シナンのチュアルになる前の状態のキリム(2枚分)。 この業界では、下手な修理があちこちに見えているにも関わらず、状態が良いといった台詞が当たり前の様に使われます。 その点、これは織られた当時のまま、実に90年以上の間、一度も使われる事なくしまっておかれたものであり、これこそが本当に状態の良いキリムと言えます。 さて、まずは画像をざっと眺めて下さい。 掲載画像と実物と見比べた時、画像の方が幾分色濃く映し出されていますが、基本的には画像の通りです。 赤色は少しコチニールが含まれたものと茜の2種類、藍/青色はインディゴ由来のもの、緑色はマラティアが得意とする2種類の染料を混ぜたものです。 天然色の欠点と考えられていた色むらが出ないよう、この緑が生み出されたと考えられ、マラティア辺りではインディゴと同じくらい普通に見られます。 金色の金属ぽいものは、勿論シム。 ただ、スマックの部分には黒が使われ、2枚のキリムの境目辺りは黒っぽい焦げ茶色です。 黒い程の濃紺に染めるには、何度も何度も染めなくてはなりませんから、ここは少しその手間を省いたのかもしれません。 また、接写した画像には何れも毛羽が見て取れます。 使用してないので、当然です。 これを炙って毛羽を取り除く事も考えましたが、2枚に切り離すのを断念した時、この毛羽も残す事にしました。 今はキリムが毛羽だらけで、表(おもて)面ですらまるでキリムの裏面を見ている様な錯覚を受けます。 しかし、これを炙ると、キリムの表面が焦げる事で色が落ち着き、また、毛羽が落ちると模様もくっきりと映えてきます。 「たかが毛羽くらい」と思うかもしれませんが、現実に、施工前と後では印象が結構変わります。 当然、箪笥の中に入っていた時のままなので、色彩は当時のものです。 洗った後で多少は太陽光に晒しましたが、一般的な退色の工程とは違い、片面1週間程度です。 古いキリムであり薄手になりますが、当然、使用によるダメージはありませんし、縞模様キリムはスリットが無く、スマック部分は丈夫に出来ていますので、普通に大判キリムとしてお使い頂けます。 |
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