キリムの店*キリムアートアトリエ |
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fc173 カラジャダー・キリム |
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カラジャ・ダーと呼ばれるクルディシュキリム。 その名は、カラジャという名のディヤルバクルにある火山に由来し、冬場はスキーリゾートとしても有名な場所です。 ただ、ディヤルバクル側は崖や岩場等のゴツゴツした地形なのに対して、隣のウルファ側にはなだらかな斜面広がって遊牧民が放牧するのに適した環境にあり、部族毎に集落がありました。 その為、一言でカラジャダーと言っても、実にいろいろなタイプのキリムがあります。 なお、ウルファの平原地帯を抜けると北西にはネムルート山があり、その向こうはマラティア。 そういった地理的環境からこれらキリムが市場に出る時にはマラティアに集積されて、アナトリア各地に出回ったので、殆どのキリム屋はこれがマラティアだと言います。 事実、私がこれを買ったこの道50年のマラティアのキリム屋のボスもマラティアだと言っていたくらいです。 本題に入ります。 カラジャダーにはいろいろなタイプがあるものの、基本的特徴は似通っており、ジジムとキリムが混在したスタイル、色合いは天然色の基本である茜と藍、赤と青がメインになります。 茜由来の赤なのでやや暗めですが、典型的な茜の暗い赤とも違います。 白い部分は、コットン。 ジジムはクルドの文化であり、マラティアとほぼ同じです。 付け加えるとすれば、ハッキャリ地方にこれと似たデザインが見られるので、そちらが起源かもしれません。 しばしば堅牢な経糸を張って織られる事から、強靭なキリムに仕上がります。 これもその一つで、経糸で編み込みの房を作ってあった為、キリムの端が引っ張られて持ち上がる格好になっていた事で、残念でしたがキリムがフラットになるよう落としてあります。 勿論、チフカナットで織られていましたが、2枚が揃っていても左右の模様なり、色合いが整合しません。 しかし、それぞれがまるで一枚ものの様に独立している上に、幅が広くて丈夫なキリムは単体での利用に分があり、ランナーとして使うには最適です。 お勧めの点としては、このキリムは短期間しか使われていないと思われ、キリム表面には産毛が残っている所がある位状態が良く、この丈夫なキリムはランナーとして十分に活躍してくれます。 敷いた途端にそこがディープなクルディシュの世界になります。 |
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