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fc198 ヘルキ・ヘイベ |
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大人がすっぽり隠れてしまうくらい巨大なヘイベです。 大きさだけで比べるならもっと大きなキャメルバック(トルコ産)もありますが、それらは基本的に縞模様キリムを折り返したより単純なものです。 スマックを使ったタイプでは、おそらく最大クラス。 また、単に大きいだけでなく、その仕事も素晴らしい。 菱形の中に織り込まれた豊穣のサインは延々と続き、織り手はいくら織り進めても終わらないように感じたのではないでしょうか。 片面を織り終えて縞模様の後には、もう片面が待っています。 それも、ただ単に織り進めるのではなく、精巧・緻密に仕上げてあり、スマックの表面に触れた時に凹凸感がなく、とてもフラットに出来ていて、まるで一枚の布のよう。 これならば、何かがぶつかった時に、出来る限り広い面積で荷重を受ける事もできるでしょう。 そのデザインは、配色を変えるこ事で菱形模様が何重にも重なり合うようになっており、見た目には幾重もの「目」の模様で邪気を払っています。 その上で、使われているウールが実に宜しい。 ヘルキそのもののウールが良いかと言われれば、確かに寒い地域ですから、ウールは艶々としています。 でも、割と張りのある強いウールが多いと感じます。 糸に撚りを強く掛けている事も影響していると思いますが、ワンのキリムに見られる様に糸質が柔らかいという印象は受けません。 しかし、このヘイベのウールは柔らかく、まるでユンジュのヘイベのよう。 柔らかい部位からなのか、それとも、子羊から採取したのか分かりませんが、このヘイベは何処に触れても、年数を経てキリムがこなれている上に、スマックの表面が滑らかで柔らかい。 使い道としては飾りだけでなく、実際にこの上に座ったり寝転がったりという使い方も十分に考えられます。 ただ、ご覧の様に真ん中部分が持ち上がる事から、このままで敷物にしているとつまづく虞があるため、普段は大き目の椅子に掛けておくような利用方法が良いかもしれません。 もし最大限に敷物としての使い方を引き出すのであれば、袋を解いてランナー状にすれば、4m近い長いキリムが出来ます。 元々、このヘイベは、中央部分の左右に残っているのと同じ縁かがりが両端全部に入っていました。 しかし、重いものを運んだために、繋ぎ目(裏面)が破損してしまったのでしょう、それらを取り除いて修繕してあります。 (下側の袋の左右:画像有り) 今は、ありあわせの糸で縫合してヘイベの形状にしているだけなので、袋を開いたとしても、また再縫合すれば良いだけと割り切る事もできます。 あと、精巧な作りの割に、表面には繋ぎ目のような所(掲載画像)があり、壊れているように見えるかもしれませんが、元々そういう作りです。 同じ画像でも分かるように、黒く見える部分も明るい所で見れば僅かに赤味のある色です。 小さな破損は、こちらで修繕しています。 ただ、やはりヘイベの形状は独特の物なので、ヘイベの形を保ったままの方が見栄えが一番良いです。 あと、この大きさと豊富な糸の分量と緻密な織りよって、結構な重さがありますから、飾りにする場合にはそれも考慮して下さい。 クリーニングに関しては、こちらで内側も丹念に洗いましたので、袋物にありがちな隠れた汚れは皆無です。 袋の裏面の画像からは、そのリッチな糸並みが見て頂けます。 冬場等、袋をこの様に裏返してここに座るのも暖かくて良いと思います。 万が一、水洗いが必要になった場合でも、これは天然染料がしっかり固着していますので、簡単に洗って頂けます。 ただし、洗剤は使用しないで下さい。 |
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