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fc42 レイハンル・ジジム |
産地 | レイハンル REYHANLI |
年代 | 1890年頃 |
大きさ | 224*94cm |
価格 | 220,000円 |
トロス(遊牧民の)レイハンル、又は単にレイハンルと呼ばれるとても古い収納袋。 一般にレイハンルと呼ばれている袋のうち、正しい物がこのトロスレイハンルの仲間、そうでないものはアダナ等の袋物を高く売るためにレイハンルと称しています。 まず、手にして驚くのがその薄さ。 これほど薄い織物が袋としての役割がよくも果たせたものだと感心します。 確かに、表面には耐久性とデザイン性を兼ねて全面ジジム/ズィリを入れてあります。 それでも、依然薄く非常に柔らかいものであって、とても重いものを収納するには至って適さない高品質。 この年代の証として、ジジム表面に使われている濃い「なすび色」があります。 染めムラの起こりにくい色に染め上げるレイハンルにおいて、例えそれが濃厚色の傾向の強い遊牧民のものであってもこのくらい強い色が出ているという事は、相応の年代がある証拠。 単色だけでは断定できかねるため、緑色も例に挙げましょう。 このような袋物は、室内ではなく、主として屋外で使われた袋の表面は、少なからず退色が進んでいます。 この緑色は黄色+インディゴですから、太陽に当たると黄色は褪せてインディゴの緑の強い色合に変わります。 それでも緑味が(青味を帯びることなく)これだけはっきりと残る強い色目からは、より古い時代の面影が十分に伺えます。 表面は光が当たるととても艶やかに輝くので、広角な画像では光の反射の為にやや暗く、接写画像の内、横からの撮影ではその「てかり」具合が上手く表現されています。 掲載画像の通り、袋の裏面は修理していません。 修理作業は容易ですが、年月を経て色あせも伴った微妙な赤色は探し出す事も、創り出すことも困難で、納得のできる修理ができないためです。 それでも飾りとするのに塞いで欲しいという場合には、修理方法がない訳でもありませんから、個別にご相談を承ります。 |
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