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fc119 バルーチ・キリム |
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アフガニスタンからパキスタンにかけてのエリアで織られたバルーチ族のキリム。 目利きの卸屋が収集した豊富なこのエリアのキリムの山から、唯一買い取ったオリジナルサイズの大判。 普段この手のキリムは扱わない事から、かなり慎重に選びに選び抜き、2012年秋シーズンベストの一枚がこちら。 ただ、シンプルなストライプ調のデザインと特有の細かな装飾の所為で、画像を見るだけではその良さが余り伝わってこないのが唯一の欠点。 何せ、その一番の魅力は、この地のキリムとは思えない特上の品質。 厚みがあるという理由から敬遠する業者さんもあるバルーチですが、本品に限っては全くの論外、大抵のアナトリアキリムよりも織り目が細かく良質です。 極薄とまではいきませんが、薄手のキリム地はラクダの毛ミックスで織られているのか、さらりとした肌触り。 経年によって結び目が固く締まっているので、ただ薄いだけとは違い、十分な織り密度があってのしなやかさなので、薄いにも拘わらず、下手に角(かど)を折り曲げようとしても跳ね返す力を感じる程で、雑に折りたたんでいると自然に崩れてきます。 当然、スザニと呼ばれる細やかな模様は、より繊細で複雑な仕事振り。 バルーチの中にはもっと大きな模様を入れるタイプやスザニが豊富に織り込まれるタイプがありますが、この薄手のストライプ調の物では、決まって細いバンドの中に細かい細工が施されます。 色合いは無論すべて天然色、茜色は褐色になり、スザニの細めのバンドと濃い紺色が良い風合いを醸し出し、部分的に使われている天然の黄色はその年代の証でもあります。 また、これもトルコ経由で入荷してきたもののため、クリーニングから細部の手入れに至るまで最善を尽くしています。 ただし、バルーチの古いキリムはアナトリアのそれと比べ安価な為、欧米から入荷する事は希で、ほとんど現地からの買い付けによる物です。 ほとんど完璧な状態だった為買い付けたキリムですが、実際に生活の場で使われていたキリムですから、年代物故のくすみや極些細な修理がある事はご了解下さい。 |
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