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fc165 シナン・絨毯 |
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マラティアでも一段と評価の高いシナンの祈祷用絨毯。 精巧無比なそのスタイルは、とても水平機で織られたものとは思えません。 現状、小さなダメージは修理したので、ほぼパーフェクトな状態であり、残る損傷は、右下の耳の部分の欠け、そして、お祈りに使用する際、足をつく部分のパイルの擦り切れ。 この足の部分、画像からも白い付着物が確認できますでしょうか?、石灰の様なものが付いて、それが硬化しています。 洗って揉みほぐすと、多少は取れるかもしれませんが、パイルにダメージが及ぶかもしれませんので、このままがベストと考えます。 この硬化したお陰か、この部分はそれ以上擦り減る事なくパイルが残っているので、もしかすると、擦り切れないようにと、わざと硬化させたのかもしれません。 お勧めのポイントは、足つきの部分を除いてほぼフルパイルの毛並みが残っていること。 とてもシルキーで輝くパイルは、驚くほどに柔らかく、極上の肌触りです。 その為、毛先が光を反射するので掲載画像では少し暗め、色が濃く写り気味です。 色彩では、経年により茜が赤茶に変化するのを嫌ったのでしょうか、ミフラブは初めから少し茶色っぽい色彩に染められています。 中央の細いミフラブ中心部は葉っぱからの直接染の緑、シナンの古いキリム・絨毯によく見られる色彩です。 また、この絨毯の中でかなり重要なインパクトを持つ、オレンジのように見える特徴的な色彩は、少し落ち着きのあるアプリコット系です。 化学染料のオレンジを退色させる事で表面がこれに近い色彩になりますが、こちらは太陽光に当たっていない、元のままの状態でこの色彩、糸の芯から同じ色です。 ミフラブ右側のボーダーには、パイルが段減りしているところがあり、ここにドアが当たる等していたのでしょう。 ここからも糸の中の色が見られます。 また、上のボーダーのオレンジ/アプリコットの中には古い時代の黄色が、色むらの様に入れてあります。 画像では上手くその違いを写し出せていませんが、肉眼でははっきりと分かります。 表面より裏面の画像から、その違いが分かり易いと思います。 他に、ミフラブ背面の生成り色の部分には、ほんのり色移りした名残が感じられます。 織り上がって早い時期に自宅で洗ったか、後の時代に、他のものと一緒に洗った為ではないかと思います。 パイルが艶々として光を反射し、白く輝いているので、中々それとは気が付きません。 飾り等として使用するにつれ、更に少しずつ薄れていきます。 では何故、この古い絨毯、それも、部族系絨毯ではなく、上等な祈祷用の絨毯がこの価格になっているかと言うと、裏面に名が入っているから。 マスキングした上で、インク(又はペンキ)により書き込まれたものです。 購入を検討される方にはその画像をお送りしますので、それをご覧になってから判断頂ければと思います。 |
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