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fc202 シルワン・絨毯 |
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天然色が最高に美しい絨毯です。 シルワンと呼ばれる地域はアゼルバイジャン南方、沿岸部から数十km内陸に入ったイラン国境に割と近い山間の地域を指します。 その麓にある街がシルワンと呼ばれ、山間の村々で制作された絨毯がかつてシルワンを通じて世界中に流れていったので、その名が知られるようになったのだと思います。 前置きはさて置いて、どうです美しい絨毯でしよう。 黄色がベースとなった絨毯はそのまま年代の証。 そして緑色は実に3〜4種類も見られ、葉から直接染めたもの、インディゴの熟成度合いの違うもの、そして、黄色を上染めして出来た強い緑系など実に様々。 この強い緑が出てくるようになるのがこの年代です。 世界を支える柱のうちの一つに数えられる険しい山脈があり、その麓では盛んに放牧が行われていたのでしょう、コーカサス地方はとても豊富な草木に恵まれていたとモノの本に書いてありました。 独特です、コーカサス地方の古い絨毯の甘い色合い。 加えて、デザインも面白い。 ボーダーには素っ気ない幾何学模様が多い中、これはキュートな角模様が綺麗な小箱に収められています。 トルコと同じく蜂の巣模様と呼ばれる個々のセルの中には、8ポイントの星から発展した10ポイントの星模様。 この絨毯を制作した娘さんは、家族が幸せな生活が送れるようにと願いを込め、この絵姿にたどり着いたのが、見ているだけで伝わってきます。 この絨毯はご覧の通り、上側のボーダーは失われ、両端も侵食があったのをご覧のように巻きかがりで処理しています。 また、この青地に描かれたツリー模様の黒は大半が酸化しており、後からスマックのような手法で修理されています。 両サイドの巻きかがりはイランでも行う本格的な施術を行っています。 破損し易いやすい事を考慮し、この耳が取れないように予め本体にジグザグと縫い付けています。 遥か昔の時代、この絨毯を家族の宝のように大事に使い、壊れても手放さずに補修して使う愛着ぶりが伝わるようです。 もちろん、上下は房止めをしてあります。 経糸の断裂は一本残らず補修していますから、過度な負担を避ければ踏み込んでも大丈夫です。 飾りとして使って頂くのが最善で、これからも半世紀を生き抜いていく事ができます。 |
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