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fc204 ヤムット・アスマルク・絨毯 |
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トルクメニスタンはヤムット族の絨毯飾り。 結婚式の際に花嫁の乗るラクダ飾りとして制作され、式の後は彼らのテントの中の壁に掛けて使うものだと言われます。 でも、それだけではイメージが湧かないので、古い画像(最後の画像)を見たところ、・・・ラクダ飾りというよりは、花嫁の乗る「輿」の側面飾りのようです。 ラクダ飾りという言い方だと、日常的に「ラクダを飾る為の道具」と感じますが、実際は、花嫁の乗った特別な輿を着飾る為のもの。 輿の正面に取り付ける場合は、長方形のアスマルクが使われます。 祇園祭の山鉾にもペルシャ絨毯が装飾に使われていますから、あれに近い使い方なのでしょうか。 トルコでは結婚式の後、自動車にド派手な装飾をして街中を巡るという行為が見られますから、やっている事は今も昔も変わらない気がします。 本筋に戻します。 一番のお勧めの点は、価格と品質面で相対的に安価に設定できた事。 勿論、若干の訳有りがあります。 右端の上下、絨毯の耳の部分の画像を見てください。 外側のボーダーには白い背面が置かれ、次に緑の一本線が入った後に褐色のエッジになります。 しかしここは、この緑の線(+α)が無くなっている事に気が付きます。 何かの要因で、ここが裂けたのかもしれません。 それで、失われた部分を詰めて本体に縫合しているため、この部分が少し内側に入っています。 長い年月を経て外周の接触しやすい上の三つ折りに多少の擦れはあっても、何とか、現状を留めています。 絨毯下端のキリムは小さく三つ折りされていましたが、一部は解けていたため、これを解いてキリムの房に変えた上で、外からは見えないように房止めをしました。 この方が本来の飾りと似た形になり、見栄えがします。 肝心のパイルはフルで残っており、日焼けした様子もありません。 これを結婚式に使った女性は、大切に保管していた事が分かります。 でも、なぜ大切にしていたものが欠損したのでしょう。 右端の上の修理跡を見ると、本体の絨毯よりは少し若いものの、古い糸で修理されています。 もしかすると、母親が自分の結婚式で使ったアスマルクを娘さんに貸与したのかもしれません。 描かれているデザインはヤムット族の典型的なパターン、国旗に描かれているヤムットの紋章とほぼ同じです。 ここで見て頂きたいのが、その色彩。 古ければ古いものほど濃厚になり、まるで今出来上がったばかりのような新鮮な色合いになります。 そして、欠かせないのが緑色。 若いものは濃い緑色を染め上げる事が出来ず、しばしば青色で代用されます。 掲載画像の最後の3枚は裏面なので、こちらで色合いをよく見て頂けます。 その色合いもさる事ながら、パイルの結び目の細かさも特筆もの。 このアスマルクは持ち帰った直後に一度手洗いして修繕した後、掲載/撮影の前にもう一度、手洗いしましたので、この手の絨毯に付き物の洗った後に不測の事態が起きる心配はありません。 絨毯部分そのものは堅牢に出来ていますが、外周部が傷みやすいので、飾りとしての用途になります。 |
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