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fc206 ヌズムラ・キリム |
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ヌズムラ出身のオーナーから譲り受けました。 どちらかと言えば日本人には余り人気のないと思われるヌズムラ、でも、正真正銘のヌズムラはこうも素晴らしいキリムなんですよという一例。 お祈り用ですが、それと分かるミフラブはなく、方向性を問いません。 フィールドの境界線に置かれた連続する護符模様、3体のベレケット模様の一番上にある羊の角だけが緩く方向を示しているような気がするのみ。 また、フィールド下部がやや広くなっていて、その隙間を小さな模様で埋めています。 中央に並ぶベレケット模様の立ち姿等、一目見た時の雰囲気は上下反対方向がしっくりするところがあり、このキリムを使用していた人もそう考えたのか上側から踏み込んだようで、フリンジの欠損が多めです。 どちらが上なのかは別にして、織り進めは下側です。 オーナーが自慢気に語るところでは、これが本当のヌズムラ、いずれもヌズムラに特有のパターンという事。 やはりコンヤという事もあり、とても精巧に織られていて、裏も表も区別が難しく、僅かに織り込まれたジジムにより表面を確認する程。 色合いもこの地方独特のもの、とても発色の良い黄色やなすび色等があり、その年代を推定できます。 この地方は葉から染める黄緑を好むので、強い緑はありません。 なお、赤色は二種類があり、鮮烈な方は、染色した後の洗い落としが不十分だったのか、少しだけ色が流れていますが、画像では分からない位です。 コンディションはご覧の通り、主な破損はブラウン。 勿論、修理も可能です。 ただ、一部だけ欠けたブラウンも、修理の際はその周囲も広く取り除かれます。 上下のスカート部分は、オリジナル装飾の修理は難しく、取り除いて房止めするしかありません。 修理する事により、この元の状態が失われるのは忍びなく、このままで提供する事にしました。 左右の端は、最後の画像の様にオリジナルで残っている所があり、失われているのは僅かです。 修理は一切行っていませんが、房の無い所には縫いによる房止めを行ってあります。 また、イスタンブルで洗ってありましたが、春先に自分でもう一度洗うと、汚れが少し取れると同時にキリムがとてもふんわりとしてきたので、良いウールが使われているのだと分かりました。 デザイン性、触れた感触と言い、流石という印象を強くする一枚です。 |
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