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fc216 トルクメン・絨毯 |
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トルクメン絨毯。 カイセリにあるコレクターズショップから手に入れました。 日本へ発送する準備が整いつつある段階でコロナが発生した為、コロナの後にクリーニング屋に送り、半年後にそれを確認してイスタンブルに送るよう指示。 それから半年位経過した頃、日本発送の空輸便が出来たのでイスタンブルで一番の腕利きストレッチ職人に頼んで仕上げてから空輸するという気の長いスケジュールの為、これも今日の掲載までに6〜7年が経過しました。 このトルクメン絨毯、品質や状態等ほぼ全ての面でトップクラス。 品質の証明書とも言われる裏面の様子は、最後の3枚の画像から伺える通り、隙間がほぼ完全に埋まっており、まるで表面の様に見えます。 贅沢を言えば、年代がもう少し欲しいところ。 ただ、古くなる事でパイルが擦り切れていては魅力も減退しますし、ギリギリ天然染料が使われている年代であり、これも許容範囲。 特筆すべきは、そのパイルと絨毯そのものの柔らかさ。 どんなウールを使ったのだろうかと思う程に滑らかな上、本体もこなれきっており、まるで分厚いベルベット。 経糸に細いシルクを使っているのも影響しています。 ボーダー部分のパイルの厚みをノギスで計測したところ、8mm〜10mmとフルのパイルが残っています。 全体を見渡しても実用品として使った形跡が感じられず、なぜだろうと不思議に思います。 手・肌触りの良さ、加えて絨毯のこなれ具合、目の詰まり様や使用感の無さを考え合わせると、最高のレベルではないでしょうか? 何に価値観を置くかによっても異なりますが、トルクメン本家の超絶アンティークの他にはこれを超えるものは無いように感じます。 画像には絨毯の中程に折れ線の名残が残っています。 これは、イスタンブルからの出荷直前にストレッチに出して完璧な状態で絨毯が届いたので、撮影するまでの4ヶ月位の間、このままで保管しようと二つ折りして上に何も置かないように保管していた形跡です。 並の柔らかい絨毯では何事も起きませんが、これは余りに柔らかいために折れ線が残ったようです。 勿論、簡単に復元します。 最後に、産地。 パイルを長めにカットしていますから、アフガニスタンではありません。 絨毯を織る為の器材が整っているからこそ出来た、この高品質。 そう考えると、トルクメン本国とイランの国境辺りしか思い付きません。 ただ、イランのトルクメンは経糸がコットンなのに対して、これはシルク。 いわゆるイラン・トルクメンとはウールの質、パイルの長さといい、何もかもが違います。 唯一、デザイン面に類似性が見られるのみ。 何より、私より造詣の深いオーナーが分からないというのですから、これ以上の追及は難しいと思われます。 価格は少し高くなりますが、珍しいフルパイルのトルクメンなので致し方ない所かと思います。 |
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