キリムの店*キリムアートアトリエ |
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fc103 シャワック・ペルデ・キリム |
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ペルデと呼ばれる、古いキリム。 カーテンと翻訳される事から、カーテンとして使っていたものと勘違いされますが、これはアナトリアのベッドを覆うようにして使ったベッドカバーです。 アナトリア東部の田舎の旧家では、今でも同じ利用法をしている所が僅かに残っています。 しかし、田舎生活では朝から晩まで働いても生きていくのがやっと、現金収入を求め、多くの人が都市部や観光地に移り住み、マンション住まいが一般化すると、伝統的なヤタク(ベッド)と共に、ペルデはもはや無用の長物となりました。 特徴として、敷物ではなくカバーとして使うキリムなので、その薄さ故に細々と損傷している事がほとんど、綺麗に修理するのが極めて難しい上、例え修理したとしても模様の無いキリムは売りにくい事から、ほとんどが加工用に回されます。 幸運にも、今回は、良質で総天然色の美しいほぼ無傷のペルデが見付かりました。 ご覧下さい、このピスタチオの芯の部分のような綺麗な緑色、そして両端の黒くさえ見える熟成された濃紺色。 ペルデはキリムを織り上げてから染めるキリム、場所によっては少しの染めムラもありますが、房からキリムまで均一の色に染まっています。 赤色はお馴染みの茜でも、染め方が違えば不思議と色合いも異なります。 難しいのは、藍色の部分。 鍋で煮出して染めるのと違い、コールド製法の藍は糸を染めるだけでもムラが現れます。 それがキリムに織り上がった状態のものを、極力色ムラが出ないように熟成された濃紺色に染め上げた昔の技術はさすが。 シャワックの良質なウールで織られた艶々としたキリムは、模様が無くても十分鑑賞に値するくらい美しいです。 所々に飾りとしてのボンボンが付けられ、僅かばかりのガラス細工の飾り、そして、縫い合わせ糸によるステッチで些細な模様を描いています。 薄くて柔らかいキリムなのでカバーとしてのご利用や、それこそカーテンとして天井付近から吊り下げ、床面に垂らしても綺麗です。 |
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