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fc125 マラティア・シナン・キリム |
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マラティアでもシナン辺りで織られたユニークな祈祷用キリム。 ご覧の通り、これには二つのミフラブが縦に並ぶ珍しいスタイル、でも、当時のマラティアではこの細長いお祈り用が何らかの理由で必要とされ、時折、織られていた様です。 その特徴から、クルド人の多く住む田舎町、割と大きな邸宅の部屋の中で、お祈りの際、生活の実効スペースに敷き詰めて使った等の用途が想定されます。 がしかし、この手のシナンは踏み込んで使ったキリムに見られるダメージが少ない事から、壁に掛けていた可能性も残ります。 また、これは水平機で織られたと思われますが、特徴有る歪みが発生しておらず、この長さがあるのに真っ直ぐに織られています。 もっとも、店頭に並ぶ高価なキリムはどれも出荷前にストレッチを掛けられるので、真っ直ぐが当たり前に思われるかもしれませんが、これはヨーロッパから入荷した時からこの様な感じでした。 しばしば「く」の地に湾曲したマラティア方面のキリムが入荷し、それらは安く売り払われます。 そして、安く買い取られたそれらは、少し破損するまでストレッチで強引に矯正され、少しの修理を施せば真っ直ぐなキリムになりますので、見た目には絶対に分かりません。 でも、必ず後から問題が出てくるので、二度とは戻ってこない観光客や全国の祭事、ラグ関係ウェブでお買い得キリムとして売られています。 良心のある卸屋なら、その事をよく知っているので、馴染みの業者には売りませんし、もし、欲しいと言っても、諦めるよう諭します。 画像をご覧のように、房の編み込みまでオリジナルの状態、シナン方面のキリムはしばしばきつく房が編み込まれてキリムが変形しているので切り落とさざるを得ませんが、これはその房からも悪い力が加わっていない事を見て取れます。 その上、田舎町の若い娘さんの作品とは思えない程の高品質、もしかすると裕福な家庭で、外部に委託して織られたのかもしれません。 いずれにしても、その神秘な所と異常なほど計算し尽くされたフォルムが興味をかき立てます。 外側のボーダーはお決まりの濃紺色、黒く見えますがこれは古いキリムなので熟成されたインディゴ由来の濃紺。 一部には、色むらとして無染色と思われる焦げ茶が使われています。 そして、その暗い色合いを利用してコントラストの効いた白がコットンで織られ、櫛+流水模様が浮き上がってくるようです。 内側のボーダーは、コチニール系の赤色の背面に小さな箪笥模様。 その赤色の中には色むらが入り、その内側にある濃紺の流水模様の赤いかがり糸にまで色むらが見て取れます。 一番内側のボーダーとメダリオンに使われた緑色は、アーモンド、もしかするとマラティア特産のアプリコットかもしれませんが、葉からの直接初めした色が濃いままに残り、色むらがはっきりと現れています。 という事は、これは太陽光で色褪せさせていないキリム=オレンジっぽく見える部分もケミカルのオレンジを退色させた色とは違う、初めからアプリコット調の色合いです。 元々細めのキリムに、その威厳を高めようとマルチなボーダーが置かれ、必然的に狭くなったフィールドがこのキリムでの見せ場。 この織り手は、ボーダー部の密な装飾との対比から、フィールドには静寂間漂う空虚を生かした構図を選び、赤い背面を用いる事で生まれる隙間を上手く利用して、三段重ねのミフラブを二つ置いてあります。 その上でシナンらしい愛嬌有る模様を随所に織り込む事で、このキリムならではの味を出しています。 幸運にもこのシナンはほとんど使われなかったらしく、保存状態まで申し分なく、昔のままの姿を留めています。 |
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