キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
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fc191 ビジャル・キリム


産地 ビジャル BIJAR KILIM
年代 1925年頃
大きさ 167*110cm
価格 110,000円


ビジャル辺りの小さなキリム。
イランの屋根と呼ばれる高地に位置するビジャルは、戦略的に重要な拠点であったため、古くから砦が築かれ、近代になってからも、何度も戦禍に合い、それ故にクルド人達は周辺各地へと逃れ、デザインと融合が進んだのではないかと推察。
このサイズに仕立てているのは持ち運ぶ利便性を考えての事で、当然、お祈り用として制作されたと思われます。
セネ等これらお祈り用キリムは踏み込んで使う為、決まって、上下のボーダーが破損するものなのにそれが無いと言うのが不思議なところ。

描かれている模様は何の花でしょう?
セネは薔薇を好んで用います。
これは、中心となる花弁から茶色い茎の部分と葉が伸びたような恰好、更にその先にめしべの様なものがあります。
これが何なのか気になり、BIJARの絨毯で検索した所、独特のペルシャ絨毯にヒットしました。
なるほど、これはこの花柄模様をキリムに落とし込んでいく過程で、抽象化されてしまったのでしょう。
細い幹が無くなり宙に浮いたように見える花柄も、本来、唐草模様だったようです。
いずれにしても、これらはヘラティと呼ばれる極楽模様の一つ、それがメダリオン等を用いる事なく、延々と花柄を繰り返す事で、流水模様のパターンにもなっています。
カイセリ等でもお馴染み、一面の花柄は豊かな恵みの象徴です。
これは彼ら独自の理解の下で、豊穣を願うこのデザインになったのでしょう。

色合いは、全て天然色と思われます。
黒く見えるのは全てが濃紺色、緑色同様に染めムラを上手く利用しています。
白いフィールド背面は、ウールです。
カメラの特質として、白いものはより白く映し出すため、古いウールの白色と思って下さい。
汚れという程ではありませんが、使われていた白いキリムといった感じです。
ボーダーとのコントラストが強く、しばしば明るく映し出されてしまいますから、暗めの画像を参考にして下さい。

出荷に際してストレッチに出してある所為もありますが、織り目が詰まっており、敷物に使っても簡単に破損するような雰囲気はありません。
やはりこのサイズなので、壁飾りとした際に一番見栄えがすると思います。



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