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fc197 アイドゥン・シナン・キリム |
産地 | アイドゥン AYDIN |
年代 | 1880年頃 |
大きさ | 333*90cm |
価格 | ご売約済み ありがとうございます |
とても古くて珍しいキリムです。 クリーニングとストレッチまで行っていますが、修理は一切していません。 コンデションだけを比べるなら、他のものより破損は多いです。 でも、それを補って有り余る古い時代の天然色が魅力。 深く濃いなすび色は随所に見られ、黄色をベースにした濃い緑色は、コンヤ地方の染ムラを極力抑えたものというよりか、むしろ、好んで使ったようで、この濁った色合いはとても古いアイドゥンに見られるもの。 この地方らしい色むらのある青、水色の使い方は絶妙で、濃淡の違いを楽しむように織り込んでいく遊牧民的な作風が伺えます。 では、産地についてもう少し詳しく。 このキリムの場合、産地を示すボーダーのベレケットはアイドゥン、でも、フィールドはオブルク方面の鳥模様です。 何故だろうと思って触れてみると、さらりとした古いアイドゥンのウール。 これは、アイドゥンのホタムシと同じ由来なのです。 コンヤの東側、オブルク/カラプナル辺りはトルクメンから移住してきた人達が多く住み着いた場所、ホタムシはその村の一つです。 その内の一派がアイドゥンに移住した事から、ホタムシのフィールドデザインなのにボーダーがアイドゥンというものが沢山生まれました。 ホタムシの古いキリムには、時折、これのフィールド模様と同じものがボーダーのモチーフの一つとして使われている事から、系統が近い事が伺えます。 こういったアイドゥン地方で織られたホタムシ系統キリムの場合、フィールドも少しアイドゥン寄りにアレンジされるものが、これはコンヤ地方の趣を強く残しています。 ただ、全体的にアイドゥン地方らしい大らかさも感じられ、フィールドとの境目にある黒い櫛模様は、部位毎に異なる仕草をしており、鳥模様の間にある狼の口模様も微妙にアイドゥン風かなという感じ。 幅の狭いキリムが多いアイドゥンにしては、幅のあるサイズに仕上がっており、椅子の上掛け、又は、遊牧民に必須であった男女の生活の場を分けるための仕切りであったのかもしれません。 フィールドカラーのパターンでは、青系が最も多く、次いで赤茶色と、ボーダーのベレケットと同じで、アイドゥンとホタムシ系の双方に共通するもの。 損傷はあるものの、飾りにするのに何ら不具合は無く、好きな方向で飾る事が出来ます。 もし縦方向に飾るのであれば、掲載画像の方向にすれば、濃い色彩が多く使われていてより見栄えがすると思います。 |
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