キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
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fc50 エルズルム/バイブルト・キリム


産地 エルズルム/バイブルト ERZURUM/BAYBURT KILIM
年代 1860年頃
大きさ 205*139cm
価格 1,580,000円


そのネームバリューに負けない素晴らしい祈祷用キリム。
見た目の図柄が綺麗なだけでなく、高品質かつ非常に保存状態が良く、敷物としてはもちろん例え壁掛けとしても長く使われた形跡が伺えません。
現在に至る長い年月の間、代々所有者の家系に引き継がれていた物がいつの時代にか、異国の人の手に渡り、そこでもキリムの保存に適した環境下で大切に保管されてきたという、幸運の積み重なった逸品。
早い物では100年も経たずに酸化による劣化の始まるブラウンが、ほぼ完璧な状態です。

通例、この地方の祈祷用キリムにはここまで隙間を埋め尽くすような装飾、特にこのくらい密な模様の配置は用いません。
それがどういう理由なのか、この織り手は下書きの段階から徹底して隙間を埋め尽くす構想を持ち、その計画を練りに練って思いつく限りの創意工夫を凝らし、このキリムの制作にかかったようです。
加えて、織りの課程では、随所に微調整/アレンジが施され、アナトリアらしい愛嬌ある仕草も詰まっています。
ミフラブトップ背面の白っぽく見える部分は、ほのかに緑色が残り、当時はより色濃かったと推察されます。
おそらく葉からの直接染めによるもので、他のインディゴを使った緑色と比べ、著しく退色が進みます。

デザイン構成は画像の通り、エルズルムとバイブルトが混在している中で、バイブルトのデザインが優勢ですが、色合いや糸質、織り方までエルズルム、特にクズルキリセと酷似しています。
実は、これは時折見かける傾向で、エルズルムと呼ばれているキリムがバイブルトの特徴が多いのに対し、これはバイブルトのデザインなのにエルズルムの特質を備え持っています。
この分野の研究が進めば、この点も解明されてくるでしょうが、現時点では貴重な祈祷用のキリムとしてのご案内です。



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