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fc127 ダズクル・キリム |
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縞模様キリムでは西アナトリアの王様、ダズクル。 普段、ダズクルと言えば、綿の経糸を使い、やや太めの緯糸で織られた厚手のキリムを想像します。 パルマクル模様を好んで用い、ゆったりとした大柄な印象を受けるキリムです。 しかし、これはその周辺地域のどのキリムとも正確を異にし、経糸にウール、緯糸も細く紡いだ艶かなウールと、常に品質に優れます。 割と細めの縞模様が並ぶため、全体像を見ただけでは何がよいのか、ピンとは来ないでしよう。 しかし、間近で見たなら印象は一変します。 まず、縞々だけでない数々のデザインが織り込まれている事、そして、その濃厚な天然色は見ただけで心に訴えてくるものがあり、特に緑色と黄色のコンビネーションには圧倒されます。 デザイン上の特徴として、決まって、一段だけソロモンの星模様が中央に入ります。 そして、この星模様は、著しく故意の変形を伴い、まるで踊っている様な絵姿。 こういった変調を伴った所を見る限り、遊牧民系キリムのアフヨンらしさが発揮されていると感じます。 薄手のキリムながら極薄ではなく、ほぼスリットを用いていないので、ある程度の強度はあります。 少しの気配りさえして頂ければ、贅沢な敷物としても使えます。 なお、撮影時に少し曇りがちな所為で、幾分、色合いの再現力が落ちる画像になっています。 |
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