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fc135 エルマダー・キリム |
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貴重なエルマダーの大判キリム。 日本で高名なキリムであるエルズルムは、県の名前であり、戦乱の影響もあって、カルス・カーズマン等北部のキリムも混同される事から、エルズルムと呼ばれるキリムは割と数があります。 一方、エルマダーは、街中を貫く国道を自動車で20分も走れば抜けてしまう程の小さな街であり、この地域で織られていたエルマダーは高名なだけでなく、数量の少なさから希少性が増すばかり、その殆どが裕福な個人又はギャラリーの所蔵品になってしまいました。 その実、このエルマダーもとあるキリム屋が長年コレクションとして所有していたもので、オーナーは売る意思がなかった為、所有している事すら秘密にしていた程。 そして、このエルマダーの街は、現在のアンカラ県にあります。 今でこそアンカラは首都になっていますが、役所や商業ビルが集中して建っている市街地から少し郊外に出れば広い農地が広がり、今でも牛/羊飼いがいる程です。 エルマダーには、羊の放牧に適した低い山並みが街の裾野まで広がっていて、この素晴らしいキリムを生み出した当時の面影は今でもうかがえます。 その昔ながらの伝統が息づく田舎街であったからこそ、優れた作品を生み出す素地が長年受け継がれて来たのです。 そして、アンカラはアナトリアでも三箇所程しか生息していなかったと言われる織物に最適な毛の長い羊が生息していた地域、古いキリムには殊の外良質なウールが使われ、薄くて柔らかいのが特徴。 “tiftik”と呼ばれるアンゴラ山羊(tiftik keçisi)の毛は、古くから“モヘア”として世界的にも有名な話、アンゴラとはアンカラに改正される前の名前です。 そのキリムのデザインは、大きなメダリオンを並べる伝統的なアナトリアキリムの手法を執らず、コーカサスはカザック方面の様式にも似た大きなパルマクルのデサインを用い、横のボーダーまでも置かれません。 そんな中、最もアナトリアらしさを感じさせるのは上下の鳥の羽のボーダー部分、決まってエルマダーにはその部族の由来を示す大きな鳥模様が置かれます。 その為、セールスポイントはマラティアの様なデザイン性でも、コンヤの様な極彩色でもありません。 このエルマダー独特の模様と色彩の組み合わせ、そして、その存在そのものが一番の魅力、見た目の華やかさというより、内に秘めた力強さというものがコレクターを惹きつけるのです。 それでも、この様な使用感の無いキリム、それもまるで織り上がったばかりの様なエルマダーはどうしても若く感じられてしまいますが、一つとして若いキリムの色彩は無く、オールドでは化学染料の代表格のように言われるピンクっぽい色も、この年代では天然色を指すローズレッドが良く似合います。 紫外線に当たってない分、黄色は強い色彩のままですが、使用感の無い古いキリムに共通して見られる特徴です。 中程に見られるヒゲのような房は、それこそ人の顔に見立てた星模様のヒゲのように飾り立てられ、使用感のない状態の良さを感じますし、同様に、中程には何かの鳥の羽の装飾も残っています。 古いキリムではサイズと価格は比例しないのが普通ですが、この手のコレクション物では、異質なサイズ、長ければ長いほど重宝され、この4.5mを超えるオーバーサイズは、特に喜んで迎え入れられます。 その上で、どれほどオリジナルの姿を留めているかも重要なポイント。 その点、これは画像を一目ご覧頂ければお解りの様に、見た事も無いオリジナルの総の編み込みまでもが現存しています。 古いエルマダーの場合、その薄さが仇となって、大抵、片側のボーダーが侵食された状態で見つかります。 そして、せっかく残った片側だけの鳥模様のボーダーも、両方のデザインを揃える為に切り落とされてしまいます。 結果として、上と下に鳥の羽の無いエルマダーが流通する事になりますが、大金を注ぎ込むキリムにも拘わらず、真相が告げられる事はありません。 エルマダーに最も特徴的なボーダー部の大きな鳥模様が欠損している事は、他のキリムのマルチボーダーの一つが失われているのとは訳が違いますが、意に介さない業者が実に多くいます。 |
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