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fg63 ベルネ・キリム |
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とても古いアゼルバイジャンのベルネ。 今から10年位前に買い付けた物で、更にその7〜8年前に卸屋が買い付けたと聞いています。 当時、最低でも150年オーバーだと言われていました。 ご覧の通り、これがオリジナルのサイズ、お祈り用です。 ジジムはそれほど擦り切れてないにも関わらず、ブラウンが朽ちています。 制作された初期の頃にある程度使用され、その後は長い期間、大切に保管されていたのでしょう。 その間、経年により、ブラウンウールの持つ鉄分により酸化が進んでいるにも関わらず、使おうとしていたのではないかと予想されます。 でもこれでは使い物にならないと、手放し、それを買い取った卸屋があり合わせの布切れに縫い付けたのがこの状態。 酸化は化学反応なので、空気に触れているだけで起こる現象ですが、ご覧の通り、ジジムの織り込まれている周囲は、酸化が進み難いのか、若しくは脱落しにくいだけなのか、こうして残る傾向にあります。 かつて200年っ位あるレイハンルのジジムが見つかった時、ベースに使われているブラウンはこれより悲惨な状態で朽ちており、フィールド中央はジジムがある部分だけが残っていました。 一方で、使用頻度の少ないボーダー部はとても良い状態であった為、同じ酸化という化学反応でも、これ程に違うものだという事も理解しました。 そのお陰で、これを見た時、すぐに理解できました。 レイハンルに比べ、ベースのブラウンは強靭である筈なのに、この様になっているという事は、同等程度の年代が見て取れるという事。 仮に炭素による年代測定したとしても誤差があるため、何とも言えません。 メダリオン模様は、上に向かうにつれて微妙に小さくなっているので、お祈りに使うのであれば、この方向で使用したのだと思います。 ベルネをご存知の方はお分かりと思いますが、ベルネは割と隙間を開けたデザインを好み、同じ模様を反復して織り込むケースが多く、面白みに欠ける事がしばしば。 しかし、これはありとあらゆる模様で飾り立てられ、何か祝福事の為に作られたかの様。 欧米のコレクターの間で名の知れているベルネは市場価格が高いので、例え朽ちていたとしても、この年代では当然であり、安く手に入れる事はできません。 |
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