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fg86 マラティア・キリム |
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マラティアのチュアルを開いたもの。 マラティアからの帰り道、立ち寄ったカイセリで買い付けました。 修理等を一切しておらず、洗って軽くストレッチしただけです。 天然色の基本である茜と藍という色合いからして、シナンぽいですがデザインが変わっていて、この六角形のギョルはトルクメン系、ホタムシ等のコンヤ方面で多く見られるパターンです。 トルクメンとマラティアが結びついた理由は抜きにして、この色彩と品質から、マラティアで一番品質が良いとされているクルシュヌル産ではないかと推察します。 シナンのあるヤズハン市を更に北に登ったところです。 このタイプの特徴として、年代の若いものは分かりませんが、トルクメン系らしく古い物は総じて品質に優れており、これもチュアルとしては薄手の部類に入ります。 縞模様にもマラティアに多い白やブラウンを入れたりする事はなく、赤と紺のフルカラーで統一。 自分でそう書いてから思いついたのですが、トルクメンは縞模様が美しいのが特徴なので、やはり関連性が意識されます。 また、使用されたチュアルは大抵、キリム部分が伸びて、スマックが細くくびれた形状になるものですが、これはそういった変形が生じていません。 もしくは、生じた後の形状がこの状態。 水平機で制作されたものではないような気がします。 画像からお分かりと思いますが、使用者の家庭で破損していた部位にパッチを当てて使っていたので、その部分の赤は色濃くなっています。 生活感があって、これもまた一味違った楽しみ方と思い、縫い付けた糸は残したままにしています。 画像では分かり難いと思いますが、ギョルの中心部には銀糸も使われています。 肝心のスマック部分は丈夫な事もあり、破損がないので、この部分だけでもこの価格の値があります。 チュアルが高くなってしまった分、利益を抑えていますので、房止め等の何かしら加工する場合は追加費用をお願いします。 |
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