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fg90 シワス・ヘイベ |
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fg89に続いてシワス産と思われるヘイベ。 記憶に間違いが無ければ、これが最初に手に入れた白ジジムのヘイベです。 これにはシワス風の緑色も無く、シナンのものだと言われ、疑うL事なく何年間もそう信じていました。 裏面の流水模様はシナンではありませんが、隙間に織り込まれたジジムはシナンにもあります。 ですが、一部に見られるオレンジ色は、赤の染料をアルミ触媒で染めた物と思われ、シワスらしさも見え隠れしています。 ダメージはあるものの、やはり色合いとデザインが醸し出す妖艶な美しさ、本物だけが持つ存在感は何物にも代えがく、また、袋物という事もあり、その魅力が小さく凝縮されている点が素晴らしいと感じます。 元々が密な配置のジジムは更に過密となり、もうこれ以上の密な模様配置は考えられない程。 色合いも豊富になりますが、シム(銀糸)はありません。 裏面にはシミはあっても、それを補って有り余る美しい装飾性。 何度も書いている通り、ヘイベとして使うには強度が不足しています。 手に取ると、薄手のキリムで織られていて、とても柔らかい。 これだけ美しさを競うように見事な装飾を行っているのに、どうして実用性を考えないのでしょう。 ジジムが入ってもそう大きな強度は確保できないと分かっている筈。 でも何故に、裏面に隙間を多く作るのか? 流水模様の隙間を埋めきれていません。 下手な補強を入れては見栄えの点で今一つだと言うのでしょうが、案の定、重みに耐え切れず、袋の口の部分は切れ、ジジムの少ない裏面は下側の袋の右側が破れたのを補修してあります。 潔いというのでしょうか? |
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