Kilim Art Atelier／キリムの店＊キリムアートアトリエ　　【ヘイベ（サドルバッグ）】

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he28　コンヤ・デルベント・ヘイベ

産地	デルベント　DERBENT HEYBE
年代	１９４５年頃
大きさ	１５３＊６４cm
価格	４４，０００円

コンヤ県はデルベント産の特上ヘイベ。
コンヤでも縞模様キリムを豊富に産出していたデルベントは、コンヤ市の西側にあります。
オブルク、カラプナル、ホタムシ、カワック等、名だたるコンヤ市の東側とはまた別の趣があり、地理的にも近いケチムスルと似た表情が特徴です。
どちらかと言えば牧歌的な感じが強いデルベントのキリムですが、これはケチムスルに似て、品質に優れ、良質のウールを紡いで薄手に織られているので、ジジムもくっきりと鮮やかに浮き上がるように見え、触れる度に質の良さを実感します。

ジジムはとても装飾的、双子のプトラックといい、デルベント産の縞模様キリムでもこれほど華麗な物は記憶になく、普通は、縞の中にポツンポツンとジジムがある程度。
真ん中の白い背面のベルトが良いアクセント、この上にあるベレケットのジジムはややケチムスル風。
これ自体、やや大振りなヘイベですし、一層の事、一枚の長いキリムにして観賞用又はランナーにしてはどうかと思う程。
あいにく袋の裏面にある白い部分が結構な面積を占めるので、やはりヘイベとして袋状が向いているのでしょう。
（背面の白いキリムの中にも色の変化、ほのかな縞があります。）
ヘイベそのものはほとんど使われた様子が無いままで保存されているため、裏面の白地にもシミは一切ありません。
この素晴らしいヘイベですが、画像をご覧の通り、右のショルダーから上の袋にかけての部分が少し内側に捲れています。
主な原因は、細く長いキリムを織った際、多少尻すぼみになった所為、そして、上端のキリムを折り返して袋にする際に、少しよじってある所為で、余計強調されています。
この薄手の良質なヘイベを織るだけのスキルがある人ですから、ミスという表現は相応しくはありません。
大きなシナンヘイベより一回り小さなサイズと十分な大きさがあり、同じヘイベでも大きさからくる迫力は十分あり、お値段は良質なコンヤ産なのに控えめです。

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he28 コンヤ・デルベント・ヘイベ

he28　コンヤ・デルベント・ヘイベ