キリムの店*キリムアートアトリエ |
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L179 ペルデ |
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縞模様キリムの様に見えますが、実はこれ、ペルデです。 ガジャリと同じ手法で織られたキリムは、表面に見えているのが経糸であり、緯糸はキリムの中に隠れています。 見慣れたアナトリア東部地方のものは、キリムを織り上げた後で染色しますので、単色のキリムが何枚か繋がったものをよく見かけます。 しかしこれは、普通のキリムと同じように色糸を作ってから織り上げたもの。 当然、この方が面倒ですし、同じ色に染めなくてはなりませんから、ストレスは遥かに大きく手間がかかります。 しかも、房の一部に化学染料の可能性がありますが、キリムそのものは天然色です。 産地については、いろいろと見解が分かれ、クルド人のキリム屋の主人は定番のシワス地方のものだと言います。 次いで、カイセリのキリム屋に尋ねると、この色合いの組み合わせはヨズガット地方のものだと言います。 実は、マラティアでもシナンで同タイプのペルデが作られており、それは、紺色の入った暗めの色調、とても長いサイズで織られており、飾りも全然違います。 こちらを見るとクルド系のおおらかさというよりは、繋ぎ合わせた後の見栄えも考慮して作られています。 色目といい、房飾りの配色にまで気の利いた織り手というのは、やはり中央アナトリア。 それにこの房飾り、コンヤのトゥル/フィリクリに似ていると思われませんか? 今でこそ、中央アナトリアと言えばコンヤが一番に思い浮かびますが、かつて、クルシェヒル・ヨズガット地方では古くから文明が栄え、ヒッタイトの本拠地が置かれた事でも知られています。 当然の如く、独自の文化に基づく織物があり、彼らの得意としたのがこの色彩とチェック柄。 もしかすると、後世になって、別の考え方が出てくるかもしれませんが、今のところ、これが正解だと思います。 周知の通り、これらペルデは寝具類を始めとした部屋の中の目隠しの用途として作られたものなので、薄くて軽いキリムです。 その上に、ジグザグの流水模様を房飾りで作る事によって、魔除けとしての役割も果たし、見た目には縦と横の動き、そして、立体感のある房と、実によく考えてあります。 これだけの大きさがあっても軽く出来ているので、壁飾りとする事も可能。 加えて、殆ど使われていない状態なので、負荷の少ない場所なら敷物としても使えます。 |
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