キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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L206 カーズマン・キリム

産地 カーズマン KAĞIZMAN / ERZURUM KILIM
年代 1925年頃
大きさ 429*139cm
価格 250,000円


とても高品質なカーズマン。
人によってはエルズルムとも言います。
幾度も繰り返されたロシアとの戦争の打ち、教科書でも習った露土戦争では、バルカン半島とコーカサスから南下してくるロシアとの挟み撃ちにあい、カルスが陥落し、住民はエルズルムに逃れました。
尚もロシアの攻勢が続き、エルズルムさえ占領される事態に陥りますが、カルスを割譲する事でエルズルムは取り戻しました。(1878年)
その後、アタチュルクの尽力により、1921年にやっとカルスはトルコ領に戻ります。

カーズマンとエルズルムは、元々、共通した文化圏であった上にこうした歴史的背景もあり、デザイン上の特徴からカーズマンと呼ばれるエルズルムが生まれました。
丁度、この様なミックスタイプです。
デザイン面では、ボーダーに箪笥模様、一部、羊の角に置き換わるなど、どちらとも言えません。
フィールドに見られる模様も、メダリオンの構成はカーズマンですが、エッジの効いたデザイン、細部の模様はエルズルムだなと思わせるものが混在しています。
色合いにしてもそう、ピスタチオ・グリーンは少しエルズルムを彷彿させるものの、カーズマンに無いわけではありません。
唯一、品質の面では目の細かさかさ、詰まり具合からエルズルムではないかと思えます。
どうしてエルズルムが品質に優れているかと言えば、アルメニア系住民が制作しているから。
現在のカルスも住民の半数はアルメニア人であり、よりアルメニアに近いカーズマンがアルメニア系なのは納得のいく所。
織り込まれた模様には、十字模様から派生したと考えられるものがあちこちに見えます。

何より圧巻なのはそのサイズ。
デッキに収まるか不安でしたが、ギリギリの大きさ、房を入れるとほぼ5mあります。
何故か分かりませんが、高品質なこの手のもはいつもこの大きさ。
撮影に際して、いつも通り下から撮影して上に上がっていくのですが、パソコン上で見た時、どのカットも素晴らしい。
長いキリムの撮影を終えて、折り畳んで横に置いておくと、裏面も綺麗。
あれっと思って撮影したのが、最後の1枚。
黒だと思っていた背面も、一部はとても暗い藍色です。
これがインディゴを使ったものかどうか定かではありませんが、いわゆる化学染料の黒とは違います。




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