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ol593 タシュプナル・キリム |
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色柄共に申し分ないタシュプナル。 同じ大判のタシュプナルでも、これくらい圧巻な印象を持つものはそう多くはありません。 赤いフィールドに横たわる四つのメダリオン、それを構成するパルマクルは、タシュプナルで好んで用いられる模様の一つ。 フィールドの隙間を埋めるのは、髪飾り模様/キュペ(イヤリング)とも言われ、隣のコンヤ(ホタムシ)でもしばしば見られるお馴染みのデザインです。 そのため、これらはしばしばコンヤ/タシュプナルと言われます。 加えて、十分な年代があるので、どの色もこなれた良い色合いになり、特に特徴的な赤と深みのある青色は、天然色ならではの色むらが現れた様子は絶品。 また、大判キリムならでは醍醐味、大きなメダリオン模様の並ぶ様は、離れて見るとそれは壮観です。 もちろん、近くで見ても部位毎に異なる趣があり、一つずつ見ていく愉しさは尽きる事がありません。 離れているので直ぐにそれとは分かり難いですが、上と下で異なったボーダーの模様を用いてあります。 タシュプナルの古いキリムは通例薄手ですが、こちらはこの大きさがある分、強度のある経糸を使う等の配慮がなされ、適度な厚みがあり、織り目もとても良く整っているので、この大きさなりの重量感があります。 |
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