キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
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ol915 フェティエ・キリム

産地 フェティエ FETHIYE KILIM
年代 1935年頃
大きさ 272*164cm
価格 237,000円


フェティエの中でも、特に、ミフリ(ミヒリ)と呼ばれる事がある良質なキリム。
外周のボーダーにはお決まりのサソリの様な狼の口、狭いインナーのボーダーには基調色であるダークレッドとの対比で際立つ白地の中に独特のサソリ模様があり、続けて織られる事で、フックや羊の角の模様にもなっています。
そして、フィールドにはフェティエらしいダイヤ形のメダリオンという構成。
上下のスカート部には短く縞模様&プトラックのジジムがあり、これにフェティエの全てが見られます。
これだけ揃っているだけでもそこそこ見栄えがしますが、それに拍車を掛けているのがこの天然色、特に千変万化の緑色。
全体を見渡すと、緑色には黄味混じりの黄緑が二・三種類、それと、インディゴの青緑があります。
このうち、黄緑の方は、意図的にそうしたのではないかと思うくらい、激しい色むら。
遊牧民系のキリム、フェティエに色むらは付きものと分かっていても、「どうしたの?」と思うくらい過激。
古いキリムの天然色、特に緑色が好きな方にとっては堪えられません。
無論、青もインディゴ由来の色、化学染料らしい色と言えばオレンジくらい。
ただ、このオレンジは柿色に近い色合いで、少々太陽光に当てても退色しない色、私の持っている100年程前のフェティエにも同じオレンジがあります。
仮に、化学染料だとしてもボーダー部分のみ、暗めの色調の中でワンポイントの色合いとして上手く混ぜられていると好意的に見ましょう。
そうすれば、何処も文句の付けようがありません。
元々、未使用と思われる程状態が良いキリム、余り退色させる事なく仕上げていますから、その昔、アナトリアの人達がそうしたように、このまま濃いめの色合いを味わいながら少しずつ退色させて下さい。
急いで退色させたのとは違うマイルドな退色具合が、年月を経る事でのみ現れてきます。




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