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L101 カシュカイ・キリム |
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カイシュカイのエッセンスが凝縮された見事なオールドキリム。 大体3m前後が主流を占めるカシュカイの大判の中で小振りなだけでなく、ボックスタイプは気持ち幅があります。 画像だけでは想像する事もままなりませんが、これを動かそうと手に取ると、想像していたよりも薄く、ギュッと目の締まった感触が伝わって来ます。 鮮やかな色彩からイメージしていたのとは反対の、古いキリムの触感。 おや?と思いよく見ると、赤色は色むらありありの天然色ですし、黒く見える紺色はインディゴで染めた藍色。 なるほど、これは状態が良く、適度な経年もあり、品質に優れたオールドキリムなのだと納得します。 また、カシュカイのキリムはデザインがどうのこうのよりも、その手紡ぎ糸が一番のお勧め、古いもの程良質です。 これは鈍い艶が感じられる程度ながら、使うにつれ、もっと艶が出てきて肌触りが良くなるでしょう。 経糸も良質な糸が使われ、下側は止むを得ず房止めしていますが、上端には艶やかな房が当時のままに残ります。 このキリムの両端、そして、フィールドに織り込まれたボンボンは、何かしらお祝い事のキリムに見られる特徴。 敷物にしていたら直ぐに擦り切れるフィールドのボンボンが程度よく残っているので、あまり使われてない事が推察できます。 人気のあるボックスデザインには、模様を織り込むものとそうでないものとがあり、こちらは華美な様子が好まれたので色とりどりの狼の口があります。 カシュカイのキリムには必ず見られる部族性を示すボーダーは、カラフルな護符模様、これを三段積み上げてその由来なりを誇示してあります。 もっとも、キリム全体の大きさと比べ、下側のボーダーは誇張し過ぎたのか、織り進めているうちに希望するサイズに到達して、上端、終わり部分の護符模様はデザインも変えて圧縮気味。 こういう織りながら、調整していく所がカシュカイらしさ。 しかも水平機で織り進み、織ったキリムの上に乗るか、巻き込むしかありません。 前の模様を振り返る事等せず、ドンドン織り進みます。 そうする事で勢いというものが生れ、この織り手の感性なり、職人魂が伝わってくるのです。 他に高価なオールドのキリムはたくさんありますが、これは程度が良く、特にお勧めです。 |
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