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L103 カシュカイ・キリム |
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ワイルドさと上品さが同居したカシュカイ。 経糸の色とりどりな様子、色むら等、遊牧民っぽい一面はあります。 しかし、個々の模様を見ると、意図した変調の他は過度の変形を用いる事が無く、反復模様がきちんと繰り返されているだけでなく、手が込んでいて、近くで見ると精巧に織られている事が分かります 毎回、様々な切り替えしを見せてくれるボーダーのツリー模様は、難しいコーナー部の切り替えしも見事な物、余裕すら感じます。 また、接写した画像をご覧頂ければ、丁寧に織り込んである様子が伺えると思います。 カシュカイ部族である事を示すジジムは、通例、上と下のボーダーに三本が織り込まれる所、これは二本のみとし、間に狼の口を挟んでいるので、この部族の混血だと分かります。 そして、過密なボーダーと少し雰囲気を変えた赤いフィールドは、背面色を活かしつつ、この織り手が得意とする多様性が発揮されたもの。 基本構造は、彼らの好む三段重ねのメダリオンとし、アンテナの様に尖塔が伸びる所といい、それぞれに表情があり、きちんと整理された中に乱雑さが表現されています。 掲載画像は、屋外の太陽光下の撮影のせいで、実物より若干色のコントラストが強く 表れていますが、実物も少し濃いめの色調に仕上がっています。 実はこれ、退色の工程を全く経ないままに届いたため、夏場を利用して撮影場所に干して少しだけ色彩を調整した結果、全体が僅かに大人しくなって現在の色彩です。 これ以上長く放置しても鮮やかなオレンジ色は全く退色しないのと、フィールドの赤色は天然色ですが、余り紫外線を浴びてなかったので、初期の退色が早く進み、元々は分かり難かった赤の色むらが感じ取れる位になりました。 実際にお使い頂く事で、もう少し退色して落ち着くと思います。 何より、定評あるカシュカイの手紡ぎ糸、今はまだ使用感もなくてそれほどでもありませんが、使うに連れて柔らかくこなれて、艶が出てきます。 余談にはなりますが、この織り手は裏と表の違いが分からない位の素晴らしい仕事をしています。 |
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