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ol595 ムット・キリム |
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こちらはムットらしさ、牧歌的な様子が全面に現れたキリムです。 ホタムシばりのぐるりと巻いた羊の角が幾重にも巻いたメダリオンはドラゴンに例えられ、ここでは天候を司る神の化身、象徴として、お守りとしての意味を込めて用いられたと思われます。 僅かばかりのメダリオンの隙間は、織り手の自由な意思表現の場所として楽しむように部位毎に違った模様で飾り立てられています。 もっとも、このような遊牧民のキリムは、詳細な下書きも無しに半ば即興にも似た感覚で経験を頼りに織り上げられるタイプのもの。 それ故、「精巧さ」というものと引き換えに、「勢い」なり「迫力」のようなものを備えており、このように大柄で長いキリムでは特に強くそれを感じます。 さらに子細に検分する、上二つのメダリオンはボーダーも浸食して端一杯まで広がっているのに対し、下のメダリオンだけは何とかフィールドに収まっています。 加えて、左右の端の飾りは、前者と後者で白と黒の使い方が逆、下端にはぐるりと巻いた羊の角が横に一列多く入り赤色の背面を取り込む等、装飾的です。 下から念入りに織り上げたか、上の二つを先に織った上で最後の一つに精魂をこめたのかのいずれかでしょう。 また、この長い房は、山羊の毛と一部はラクダの毛がミックスして織り込まれています。 切り落とすのが偲びがたいのでこのままでご紹介しますが、このままではワイルド感が大きい上に長過ぎて使い難いかもしれません。 もし、幾分でも大人しい感じが好ましいとお考えであれば、結び目を解いて房止めしますので、ご注文の際にお申し付け下さい。 |
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