キリムの店＊キリムアートアトリエ 【Kilim Art Atelier】　キリムと絨毯販売 こだわりのキリムで作ったバッグや クッションカバーも取り扱っています。
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ol612　ギョムルゲン・キリム
産地 ギョムルゲン　GUMURGEN KILIM
年代 １９３０年頃
大きさ ４０２＊１７５cm
価格 ２８０，０００円


とても良質なキリムを産出する事で定評がある、ギョムルゲンの大判です。
細く紡いだ糸を使い織り上げた、薄手で目が詰まったキリムとして知られ、その名前には付加価値がある事から、時として、カイセリや他の全く違う物までが「ギョムルゲン」と称して売られています。
しかもギョムルゲンではセッヂャーデと比べ大判サイズは希少で、今回の物はそんな中でもとびきりの高品質、しかもほとんど使われていない最良の物です。
ご覧下さい、このキリムを埋め尽くす模様の数々。
小さなメダリオンを整然と並べて隙間の生じ難いスタイルとし、それでも残る僅かばかりのスペースには、その場所毎に適した形の模様を埋めてあります。
一般にマラティアの大きな三つ程度のメダリオンですら、一定の角度を保ちながら正確にデザインを織り上げていく事は難しいと言われています。
このギョムルゲンでは、より小さなメダリオンを用いた上で還付なきまでに徹底した装飾ぶり。
同じ模様を使う事があるレイハンルですら、ここまで手の込んだ物はそれこそ150年もの年代がある特別な物くらいしか思いつきません。
更にマルチなボーダーを置いて、わざわざ手間の掛かるギョルをこの大判サイズに使うくらい余裕の腕前の持ち主の作品であり、チフカナットのキリムというのに、まるで一枚物のようにピタリと模様が一致し、「さすが」という他ありません。
配色面では、真ん中のメダリオンがグレー系の色彩、それを囲む左右に赤色、そして外側に黒っぽい焦げ茶色とした上、さらに内側のメダリオンは異なった配色を使って統一感を出している一方で、個別には意識的な色むらや自然に発生したムラが割と良く現れています。
上述の通りかなりの高品質で薄手のキリムですが、この大きさに耐えうるだけの経糸を使っていますから、セッヂャーデの紙のように薄いキリムよりかは丈夫です。




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