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L044 ピロット・キリム |
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かつてのシャルキョイ、現在のピロット。 シャルキョイの中で最も数が多くポピュラーなのはこの箪笥模様。 ピロットの紋章であるボーダーの羊の角模様といい、正にシャルキョイそのもの。 今でこそインターネットで簡単にシャルキョイを目にする事ができますが、私がこの仕事を始めた頃はインターネットで得られる情報も限られており、実物に触れて覚えてきました。 そんな当時、大判が見つかると物珍しそうに大勢が集まってくるほど興味を惹きました。 大判のシャルキョイは、そのサイズ感も手伝って数が少ないのに人気があるので、業者間で奪い合いの様相になりました。 これの一番のお勧めは、そのサイズ。 私が直接、直接ソフィアまで行って仕入れ、イスタンブルに送って仕上げたものです。 7.2平米あります。 アナトリアのキリムとは比べ物にならない幅の広さで、これを広げた途端、目の前一面がキリムの海になる感覚を覚えます。 画像でも伝わって来るその迫力は、実物を見ると更に圧巻、見渡す限りがピロットで埋め尽くされ、同じパターンなので、一瞬、自分がどこにいるのか分からなくなります。 広い部屋に敷く事で、空虚感等は吹き飛ぶでしょう。 勿論、大きさだけではありません。 数えきれない程の色目の多さとその組み合わせときたら、何パターンあるのでしょう。 それを一段ずつ積み重ねて隙間なく織りあげる根性と言いますか、職人技には感嘆。 下図を見た段階で、何か月も続く労苦をよくも受け入れたものです。 勿論、仕事として引き受けた訳ですが、今と違い、賃金が驚くほど安かった当時ならでは。 ピロットの時代になり、大判を制作する伝統技術も工房も失われていった中、最後の一時、材料と人手を集めて制作されたこの大判には、最後の伝統の技が託されています。 腕に覚えのある主婦が集まり、昔話を弾ませながら楽しんで織り進めたのではないでしょうか。 ボーダーやフィールドに置かれた羊は、同じデザインなのにこれほど違う物かと感じるほど彩色豊か、輪郭線が生き生きと描かれている事もあり、一体ずつ微妙に形の異なる羊は、飛び跳ねているようです。 白のコントラストが強いので、白は真っ白に見えますが、生成り色です。 また、画像の通り、ウールの房がオリジナルのままに残ります。 もしも色が強いと感じられる方がいらっしゃれば、少し退色させればマイルドになりますが、色合いのバランスを見ながら行う必要があります。 日本の真夏なら片面一週間なので、両面なら二週間で大丈夫でしょう。 ご希望があれば、干すだけなので無料で行いますが、季節を外すと翌年になってしまいます。 |
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