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L145 カーズマン・キリム |
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ご存知カーズマンの細長いキリム。 大判のカーズマンはいつもこの様な細長いサイズ、大抵はもっと長く、この位なら短い部類に入ります。 お勧めの点は、(色目が少なく)少し卑怯な感じもしますが、天然色のキリムである事。 カルスやカーズマンでは良くも悪くもこの様な暗めの色調が好まれ、コントラストとしてオレンジやピンクが、もっと古いキリムにすら使われています。 しかし、これは土地柄、身の回りにある植物由来の色素だけで染色してあります。 一部に紫が退色した灰色もありますが、只で手に入る天然色を使わずに、敢えて化学染料を買うとは考えられません。 当然、家庭そのものは裕福ではなかったかもしれません。 その分、腕には自信があったらしく、この上なく手の込んだ模様配置で構成されており、少し位模様のないままでも良かったのに?とすら思う程です。 さぞかし根気のいる事だったでしょう。 きっとその努力を払うだけの想いが、これには秘められているのではないでしょうか。 キリム地は少し薄手ですが、下地のブラウンは強度があるので実用にも使えます。 ここで説明は終わり余談に入りますので、興味のある方は続けてどうぞ。 実はこのカーズマン、ブルガリアのソフィア買い取ったものです。 周知の通り、シャルキョイやブルガリアのキリムは横幅のある正方形に近い形です。 生活習慣も文化も違う国のもの、それも旧宗主国のキリムが受け入れられる筈が無く、キリムだけが持ち込まれるという事はあり得ません。 という事は、このカーズマンと持ち主の家庭が移り住んだと考えられます。 同じ事はこの一例だけで無く、セルビア国内でも見つかるのでまず間違いのないところ。 アルメニア国境のカーズマンからソヴィエトを超えてソフィアまで、1世代では到達するのは難しいかもしれません。 その間殆ど使われる事なく、家財道具一式と共に移動、苦難を乗り越えてきたキリムが、時代の荒波を超えて今度は遥々日本までやってきたという事になります。 |
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