キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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ol900 ムット・キリム

産地 ムット MUT KILIM
年代 1955年頃
大きさ 280*149cm
価格 155,000円


他の大判ムットとは、少しスタイルの違う良質なムット。
一目見て判るその違いは、上下のボーダーが省略され、大抵3mを越えるサイズで織られるムットが一回り小さいサイズで織られている事。
部族毎の特徴であり誇りを示す模様が無くなった訳ではなく、こちらの場合、フィールド内に置かれた小振りなメダリオンがギョル(紋章)になり、より誇らしげに堂々と配置されています。
そのメダリオン内は、豊穣を意味する上下対称の人形(ひとがた)の模様と狼の口が複合した複合ベレケット模様を構成し、ムットのものですが、少しアダナやコンヤの遊牧民系キリムのエッセンスも入り交じっています。
その少し小さめのメダリオンは縦に二列、整然と並べる事で中央の隙間にももう一つのメダリオンを浮かび上がらせています。
焦げ茶色の経糸はどうも山羊の毛ではなく、ウールのよう。
そのため、ムットとしては標準的な厚みよりやや薄手で、横糸の隙間から白い経糸が覗いたりしておらず、高い山並みで放牧された羊毛(緯糸)は、ムットらしい強めの糸質で実用には最適。
嫁入り前の娘さんが織り上げたものでしようか、全体として、余りムットらしくない割と几帳面なスタイル、綿密な下図をベースにして織られたと思われます。
大抵が白黒のモノトーンで描かれる左右の足かせ模様は色彩豊かで、小さいながらもとてもチャーミングに写ります。
遊牧民系のムットらしく、他の地域なら化学染料が使われる所も、これには草木由来の天然色が多く使われ、至る所に施された色むらはムットならでは。
他のムット同様、背面の赤地の内、上端左上には何故かとても濃い赤(真っ赤)が使われています。




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